2006/05/13(土)17:08
DJ用CDプレイヤーの便利な機能 ~スクラッチ機能について(4)~
今回からはいよいよ、レコードプレイヤーのようにプラッターが自走式タイプのスクラッチ可能CDJについてご紹介いたします。
次の3つ。
・Technics SL-DZ1200
・Numark CDX
・DENON DN-S3500
スクラッチに関してはかなり高品位なテクニックにも対応できる優れものです。
プラッターの下にダイレクトドライブモーターが搭載されており、再生を押すとレコードプレイヤーのようにプラッターが回転し始めます。
これらのCDJはターンテーブルの動作を模倣しているのですが、僕が気になる点をいくつか挙げていきたいと思います。
まず、本来CDJの使い方の基本となる、CUEポイントの設定と再生。
もちろんスタートボタンを押せば、プラッターが回り出し、もう一度押せば、一時停止状態となり、プラッターも止まります。
再生、停止もプラッターの動きに応じて再生されるので、プラッター上のスリップ面の動きによって演奏速度が変化します。
つまり、DJミックス時に、CUEポイントから再生する場合、PLAYボタンを押すと、立ち上がり(本来の曲のテンポになる時間)に時間がかかるためテンポあわせのストレスになります。
この点について3機種別にみていきましょう。
Technics SL-DZ1200
さすがTechnicsだけあって、SL-1200MK5にそっくりな操作ができるので、アナログターンテーブルからCDJに乗り換える方には使いやすいと思いますが、今までCDJを使っていた方が買い換えた場合、使い勝手の違いにびっくりすると思います。それらの違いについては次回にすることにして、自走式という部分だけで検証しますと、
PLAYボタンを押したときに瞬時に曲がスタートしたほうが、CDJとしての操作として考えた場合、都合がよいので、Technics SL-DZ1200には「INSTANT CHANGE」というボタンがついています。
このボタンがONになっていると、立ち上がり、ブレーキはプラッターの動きが無視されて、通常のCDJのようにPLAY/PAUSEボタンを押すと即時演奏、即時一時停止します。
ちなみにSL-1200MK5のように電源を落としてゆっくり曲が停止でいるところも忠実に再現できます!なかなか凝ってますよね。
↓
Numark CDX
プラッターの両手前にある2つのスタートボタンで曲を再生すると、プラッターの動きと同期して曲が再生されます。
CUEボタンの横にあるSTUTTERボタンを押した場合はプラッターの動きと関係なく、プラッタの動きは無視されて即時演奏が可能です。Technics SL-DZ1200のINSTANT CHANGEボタンをONにしたときの動作と似ています。
また、MOTOR OFFというボタンがありまして、これをONにすると、プラッターが自走しなくなります。
こうすることによってスタートボタンも今までのCDJと同様に即時演奏させることができます。
しかし、せっかく自走式のプラッターをとめてしまうとなんだかもったいない感じもしますね(^_^;)
DENON DN-S3500
こちらは立ち上がり、ブレーキに関してはプラッターの動きと同期しないような仕様になっています。
したがって、今までCDJしか使ったことのない方が、使いやすい機種だと思います。
自走式プラッターはスクラッチをするときのみ使用して、その他の機能は今までのCDJと同じ使い方で対応できます。
このあたりの説明は実際にDJ MIXをしてみないとなかなか話が伝わりにくいかもしれません。
もしPowerDJ'sにご来店されましたら、全て試演奏ができますので、ミックスしたいCDを持ってきて頂いて、納得するまで検証していただくことをオススメします(^_^)。
続きは次回!!