|
カテゴリ:エフェクターコラム
さて昨日の問題の答えはわかりましたでしょうか?
解答の説明の前にBPMについて確認しておきましょう。 BPMというのは【Beat Per Minutes】の略で曲のテンポを表す単位のことです。 一分間にビートが何個あるかを速さの基準にしているのです。 ※ちなみにMP3やネットの回線速度などで用いられる単位「bps」はBit Per Secondの略で1秒間に送ることができるBitの数で転送速度の速さの基準としています。 身近なビートと言えば心臓の鼓動 「ドクン!」 これが1ビートです。 もし、鼓動が1分間に120回あった場合、心拍数は120 bpmということになるでしょう。 音楽の場合は4分音符1つぶんを1ビートとして考えます。 楽譜の左端や、MPCやシンセサイザーのシーケンサー部分にはBPMとは表記せずに以下のような符号で表されていることもあります。 また、「テンポ120」などと言うう場合がありますが、これもBPMのことと考えてよいでしょう。 ↓Roland JUNO-Gを購入すると付属する楽譜 ↓AKAI MPC2500 DJをやっているとBPMをいう表記はレコードやBPMカウンターが搭載されたDJミキサーなどで、馴染みがある言葉ですよね。なんとなく使っていた方もいると思いますがこれで大丈夫だと思います(^^) ちなみに1分=60秒ですので 1秒に1回ずつビートを打つ曲の速さは60BPMと言うことになりますね。 それでは1秒に2回ビートを打つ速さは? 先ほどは1秒に1回しかビートを打っていないのに今度は1秒に2回、 したがって先ほどの2倍のビートになっているので、1分間に120個のビートが打たれます。 よって1秒に2回ビートを打つ速さは60×2で120BPMということになります。 以上のことから 60BPMの場合1ビートは1秒間隔で打ちます。 120BPMの場合1ビートは1/2秒、つまり0.5秒間隔で打つことがわかります。 下の図にまとめてみました。 さて、昨日の問題に戻りましょう!(・o・) 【問題】120BPMの曲に一拍(4分音符)ずつディレイを施すにはディレイタイムを何msec(ミリセカンド)に設定すればよいでしょうか? もうお分かりですよね? 120BPMの時、1ビートの間隔は0.5秒でした。 1秒=1000msec(ミリセカンド)ですので、 0.5秒は=500msec 【答え】 ディレイタイムは500msecに設定すればよい。 どうでしょうか?BPMと時間の関係についてスッキリしましたか? このようにディレイタイムは曲のBPMのリズムに合わせて設定した方が気持ちよく聞こえます。 このようなことを ディレイタイムを曲のBPMと同期させる(シンクロさせる)と言います。 ディレイタイムは4分音符だけとは限らず、8分音符だったり、付点16分音符だったり、自由に変えたいですよね。 次回はそのディレイタイムの計算についてご紹介いたします! 音楽やるのになんで数学が必要なの?って思わないで下さいね(^^;) これからのミュージシャンは数学、物理や文学など理系文系問わずいろいろな幅広い応用力が必要なんです!がんばりましょう~(`0´)ノ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月17日 12時51分25秒
[エフェクターコラム] カテゴリの最新記事
|