かもしだ★はやを♪の機械系日誌   パワードスーツ・コム

2006/06/26(月)22:14

ナラヨシトモさんのコト

せるふ・こんとろーる(93)

こんちわ、かもしだ(元てぃーえむ・えぼりゅーしょん・ぢ・えんどおぶ・じぇねしす・たーぼたいぷ・でぃー)です。ふーっ、合ってるかどうか定かでないし、確かめようという気概もない。ぐふ。 で、情熱大陸の奈良サンのVを見ました。HDDレコに「美術」をキーワードにしてたら、録っておいてくれました。ありがとう、東芝。 つくりたいものをつくる、ことを徹底的に実行し、「職業としてではなく、生き方として絵を描くことを選んだ」と言ってます。インタビューで吉本ばななが「押しつけられた生き方や価値にものすごく抵抗して生きている。そのことにとても強い共振性を覚える」みたいなこと言ってました。 ニューヨークのオークションで、1枚の絵に1億2千万の値が付いたらしいです。 40才にして惑わずとは言いますが、奈良サンは40を越え、孤独の領域から、統合された環境(決して協力的環境だったり、群れではなく)へ移行しつつあるのでしょう。やりたいことが出尽くして、何か新しい血を求めるのはアーティストとして当然の帰結でしょうし、その方法が孤独を放棄することだったのが現在の奈良サンの作風なわけです。孤独とそうでないモノの統合、自分と自分以外との統合。奈良サン自身が壊れなきゃいいけど、と思います。 タイ音楽を聴きながら子どもたちの中で描いた作品は、静謐で温かく、深淵。一方、ロックを聴きながら一人で悶絶しながら描く作品は、激しくヒトを拒む画風です。 わかりやすく深い。時間をかけて単純化した数式のような美しさ。今現在の奈良サンはその高みに向かってのぼっているように思います。 青森県弘前市生まれのこの画家は、弘前での大規模展を最後にしばらく作品発表を中断する予定です。画商がゆるさんと思うけど、がんばって行方不明になって、作品書き続けてほしいものなり。

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