2008/09/09(火)23:27
電話器復活
原因のよくわからない機械の故障は、消去法で原因を特定して、解決に向かうことが肝要です。
なので、機械のあっちこっち叩いたり、話しかけたりしても直りません。
直そうとするこちら側の平常心と判断力が必要なわけです。
今回の最初の症状は、電話器の子機に外線が繋がらないことでした。子機から砂嵐が聞こえてきます。カミさんが確認したところ、117はかかるが、177はかからない。など物理的に「埃詰まって故障」ではないような症状が発生してました。
買って1年と4ヶ月のFAX兼用電話器なので、本体の故障は考えられず、まず、本体の設定を確認。カスタムと言うには選択肢が少ないのですが、ほとんど買ったばかりの状態にリセットして、電源を入れ直しました。
で、変化無し。次に、子機に2.4GHZで飛ばしてる内線の電波が、電子レンジとか何か電波発生源に干渉してる可能性を検証しました。
これは、子機~親機、親機~子機、両方とも内線がばっちりでした。
ということで、電波干渉の可能性が低くなったので、次にIP電話として繋がってるBBフォンのモデムの不調を検証。
モデムの電源を入れ直す、モデムに繋がっている無線LANの親機の電源を入れ直す、モデムに繋がっている有線LANのパソの電源を入れ直す。をやってから、また、FAX兼用電話機の電源を入れ直しました。
症状変わらず。
となると、いよいよ、モデム本体の故障か、屋内配線の不調、プロバイダの不具合となります。
で、ネットで慎重にしらべた結果、「おやおや」という書き込みに出会いました。
我が家は、15年前に建てたとき、1階と2階にモジュラージャックを敷設しました。2階をパソ用、1階を電話用とか考えたのですが、当時は、当然回線1本なので、パソ使ってるときは電話使えず、という状況でした。
NTTからのISDNやるよ。おたくも工事できるよ。というアナウンスに騙され、高額なデジタル変換器(A-TERMだったかな?)やら、内線の交換工事(といっても近くのNTTの会社内で工事するだけだったが)をしました。確かにその前よりもずいぶん早くなったけど、すぐにYAHOO!BBが登場し、職場の仲間の評判を聞きつけて折角デジタル化した配線を、ADSLのアナログにまた戻しました。
デジタルよりもアナログの方が早いという、わけのわからなさともに、この時から、消費者に必要なことを伝えない、あからさまな商売(騙されたり、知らないこちらが悪いんだが)をするNTTさんとは疎遠になりました。
で、1,2階の壁から電話のコードを引き出せるものの、両方に電話機とかパソのモデムとかつなぐと一斉に不調になることが判明し、時が流れるにつれてスカパーのPPVとか、地デジの双方向データシステムとか、いろいろと電話回線使ってできることができずに過ごしてました。
「おやおや」とは、私のような状況にいる方が結構いたということ。IP電話化されたYAHOO!のモデムから伸びる電話線に、スカパーを繋げると不調。とか、FAX兼用電話機に繋げると機種によって不調。そんな同じように不具合に悩む方が、ある製品を使って、不具合を乗り越えたQ&Aを読みあさりました。
ある製品とは、アダプタ。
本来、モジュラージャック1つの状況では、モデムに内蔵されたスプリッタが信号を分配してくれると思うんですが、屋内配線の関係で、2カ所の壁から線が出てる場合は、1カ所はADSL信号だけを漉して通過させ、もう1カ所はADSL信号を除いたNTT信号だけを通過させるようにしないと、ダメらしいです。
そこで、バリュモアからNECトーキンの商品を購入し、壁から出ている1,2階のモジュラージャックをそれぞれ、「NTT回線電話用」と「ADSL回線用」として引き出すためのアダプタを取り付け、前者にはFAX兼用電話機を繋げ、後者にはYAHOO!BBのモデムをつなぐことにしました。
結論、ばっちり直りました。
ADSL回線のパソ+インターネットは快調。地デジの電話回線も繋げています。これからはクイズ番組の懸賞に応募できます。スカパーのチューナーのバージョンアップも電話回線に繋がったおかげで、実施できました。
電話機は、IP電話機ではなくなり、普通のNTT器になりました。通話がクリアになった気がします。
もし、丁度よいものがあれば、ADSL回線にも単機能の電話機をつなげたいと思っています。あんまりかけないけど。