テーマ:ヨーロッパ旅行(4168)
カテゴリ:東欧
17世紀、オスマン帝国の侵略によりぶどうの収穫が遅れ、偶然できたのが貴腐ワイン。 ぶどうの実を腐らせずにしなびさせる奇跡の菌によって造られる。
ハンガリーのトカイ産貴腐ワインを献上されたルイ14世は「ワインの王にして王のワイン」と評した。 1779年にはマリアテレジアが黄金色に輝く貴腐ワインには金が含まれているのではとウィーン大学で分析させたこともある。 トカイワインと言っても、甘口、辛口のほかに、数種類(段階がある)あってなかなか難しい。段階はプットニョッシュと言う単位で表されていて製造過程でどれだけの桶分の貴腐ぶどうが使われているかによる。3-6まであって、数値が高いほど甘みが増す。 甘口、辛口、プットニョッシュと文字で書かれても目安にはなるけれど、実際どーなの?と聞いてみたい。 ガイドに連れて行かれた土産物屋でトカイワインがあって、husのお土産に買おうと思っていた私はガイドとは関わりあいたくなかったけれど、聞いたのだった。 だって、ハンガリーに住んで早13年とか言ってたんだからー。全てとは言わなくても、数種類は飲んだことあるに違いないもの。 「この中で一番、日本人でも飲みやすいのはどれですか?」 皆様もご主人様へのお土産に是非とも世界で名だたるトカイワインを買って帰りたいので足を止めて聞き入っていた。 「そんなこと言われても困りますね。答えられませんよ」 あっ、そう。もう聞きません。 それと、あなたの言動はアンケートに絶対書かせて頂きますので。 「ちょっとぉ、なんやのあのガイドー」 「ここで買い物したらガイドにキックバックあるんやろ、私絶対買わへんわ」 ハンガリーで一番バランスがいいとされている4プットニョッシュを買ってきた。 お酒を飲めない私が言うのもどうかと思うが、ワインと言うよりは梅ブランデーの様な、まろやかな甘めのお酒だった。フルーティというよりは芳醇な感じ。 菌がどうのと言うから、かびくさいのかと心配だったが、香りもよく、食前酒みたいなイメージだ。 ちょっと舐めてみただけだけど、おいしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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