テーマ:ヨーロッパ旅行(4168)
カテゴリ:ロシア
朝、「黄金の環」のひとつ、モスクワから2時間ほどのセルギエフ.パサードに向かう。 これでイズマイロボとさよならできると思うと、思いのほか嬉しい。 イワンは長ーい、朗読をすると言って、暗ーい、なんだか陰鬱な話を始めた。 皆様、とっくの昔に深い眠りの中にいる。 この暗く、退屈な話を私はずーっと聞いていたけれど、予定よりセルギエフ.パサードについたことで、ただでさえわからない話が途中で終わった。 ★大修道院★ ピョートル大帝は政敵から逃れる為、2度もこの修道院に隠れていたことがあるという。 ここでは神学校の生徒さんがガイドを務める決まりになっている。 ほう、これはこれは真面目で誠実そうな神学生だ。 あまりに清潔で端正な顔だちの為、写真を撮りたかったけれど、神々しくてそんなことはできなかった。 昔ながらの鍵を持ち、ひとつひとつの扉を開けていく。 神学生さんの説明をイワンが訳して話すんだけど、神々しい彼のお話はイワンを経ることによって、難解に大衆化する。 ソビエト政権下、鐘楼は全て鋳潰され、聖遺物等は売却されてしまった。 それを考えれば、エルミタージュや武器庫の財産が守られたのは奇跡だな。 昼食はスモークサーモンでなかなかおいしい。 女性は皆、花柄や伝統的な模様のスカーフをかぶっている。 スカーフより迫力bodyに目が行くけど・・ 花島sisters姉がこそこそっとやってきた。 「お願いがあるの」 「モスクワに来てから、誰もイワンと写真撮ってあげてないでしょ。 私より若いあなたがいいと思うの」 あ・・・
私はイワンと二人で写真におさまった。 イワンの笑顔を初めて見た。
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とても面白かったです。
ロシアのことがよくわかって、勉強になりました。 ありがとうございます。 ちょうどオススメの坂の上の雲を読んでいるところなので、拝見してイメージができました。 それにしてもスモークサーモン美味しそうですね。 あとメドベージェフ大統領、年次教書演説の映像を見ましたが、改めて見るとアンバランスなので笑ってしまいました。 これからも楽しみに拝見します。 (November 6, 2008 11:03:01 AM)
修道院もまたまたかわいい建物ですね!
ブルーに金の星の屋根がキレイ♪ 手前のかわいい塔も高さがかなりありますよね? 花島sistersはイワンのことも気遣っているなんて・・・ そんなふうに年を取りたいものですね。 (November 6, 2008 05:12:54 PM)
たけB777さん
べ、勉強になったなんてとんでもない。。 恐縮してしまいます。 坂の上の雲、まだ読み終わってなかったんですね。 あれだけのブログを毎日更新されてたら無理ですよねー。 私も今朝、メドベージェフ大統領見て、やっぱりバランス悪過ぎだなぁと思って朝食食べました。 少ししたら、忘れないうちにエジプトを書こうと思ってます。 宜しければ、おつきあいくださいませ。 (November 6, 2008 07:11:54 PM)
ぶるーはわい2612さん
この修道院、なにかのアトラクションみたいですよね。(罰あたり発言) すごく可愛くて、好きです。 ブルーの帽子(建物の)もいいですよね。 そうなんですよ、手前のも結構高さがあって、イワンはお祈りするところって言ってたんですけど、お祈りするのは教会内でもできるのにどうして外にもこれがあるのかわかんなかったんです。 あんなに気が利かなくて、その上、トレチャコフ美術館では疲れたのに、優しいですよね。 私なんて全く、考えが及んでいませんでした。 とてもお優しいお二人で私もこういう風に年をとりたいと思いましたよ。 (November 6, 2008 07:16:05 PM)
難解に大衆化って…
イワンでなければ出来ない技ですね(笑) 昼食はシンプルですね。でもスモークサーモン美味しそう♪ ロシアを去る淋しさより、イズマイロボを離れる嬉しさが勝ってしまったんですね。 花鳥sistersってお年なんですよね。 「私より若い」って表現はどうなのかって思いますけど、でもお優しいお二人ですね。 確かにわたし、地下鉄乗りそうですね。 電車が好きだからですよ~~~ (November 6, 2008 07:42:40 PM)
Belgische_Pralinesさんはせいせいされたのでしょうが、モスクワおしまいですか。ちょっと寂しいです。
花鳥シスターズ、よく気がついてあげたけれど、一緒にうつってあげたBelgische_Pralinesさん、本当に偉かった~。 昼食とっても美味しそう~。サーモンが特に美味しそうです。黒パンにレバーペーストやチーズつけて食べるの、大好きです! 確かにスカーフが小さいですが、頭も小さいですね。それとも身体が・・・。 (November 6, 2008 07:44:24 PM)
ヴェルデ0205さん
本当にイワンには泣かされましたよー。 難解に大衆化がぴったりですよ、彼の日本語力。 あれでガイドを生業としてるなんて信じられないんですからー。 ロシアの食事はハズレはなかったです。 イズマイロボの朝食はしょぼかったけれど。 あ、そうか。 花島sisters姉は70歳過ぎてて、妹は65歳は過ぎてますからね。 私より若いって。笑 そうだ、そうだ、そうですねー。 イズマイロボに3連泊はきつかったです。 自宅が豪華に思えましたもん。当時。笑 やっぱり無理してでも地下鉄・・体験すればよかったなぁとは思います。 電車に乗らなくても駅だけ覗くとかでも。 ヴェルデさんは電車好きだから、絶対乗りますよ。 ネタにもなるし。 絶対。 (November 6, 2008 07:49:23 PM)
家族で眼鏡さん
たった3日のモスクワをよくもこんなに書いたと思います。笑 それだけ盛りだくさんだったんでしょうね。 無理にネタ出したわけでもないし。 ははは、少ししたら、エジプトに入りますからー。 そっちもすごいですからー。 寂しいなんて言わないでくださいー。笑 花島sistersに言われたら断れないし、イワン的にはちょっとかわいそうかなとも思って。 母にもつつかれたし、仕方ないですね。 サーモン、おいしかったですよ。 ロシアって意外とおいしいものたくさんありますよね。 そうそう、ほんとにみんな頭小さいですよ。 体がすごくても。 きっとこの方もお若いころは・・・ スリムだったかも。 食生活なのかDNAなのか・・・ ロシアって(ロシアに限りませんが)このテのサイズの服、どこに売ってるんでしょうね? (November 6, 2008 07:54:34 PM)
おはようございます。
素晴らしいロシア旅行でしたね! 印象深いのはなんといってもイワンさん。 最後の最後に一緒に写真とってあげたのはなぜか読んでるこっちがとても嬉しい気持ちになりました。 不思議なことに自分が「ありがとう!Belgische_Pralinesさん!」という気持ちになりました。 イワンさん、ものすごく喜んだと思いますよ。 花島sisters姉さんも、ナイスアシスト!流石、人生のシワが違う!と、妙な感激に浸ってしまいました~ (^^♪ 惜しむらくは、イワンさんの朗読がどんなだったかカナリ気になるところですが・・・・ ^_^; (November 8, 2008 10:26:43 AM)
るいま12Kさん
ロシアに行ったことがあると言うと、たいてい、「どうしてロシア?」と怪訝な顔されますけど、素晴らしいですよ。 もう一度行きたいです。 結果、イワンが一番印象的ですかー。笑 私じゃなくて、花島sistersが気づかいのある方々だった、だけです。 私は全く気付かなかったです。 トレチャコフ美術館でのことを気にしていたそうなので、気付くべきだったんでしょうけど。 言われて、ハイと写しただけですから。 でもすごく嬉しそうでした。 やっぱり気にしてたんですね。 イワンの朗読ですが、(笑 書く前から可笑しい) 普及の名作ってことだったんですけど、貧乏な貴族が他家の亡くなった農奴さんたちをどんどん買い上げる話で、ずーっと、ずーっと、遺体の数字やまた見つけてきた遺体の話が続くんです。 で、途中で終わってしまった。 バスを降りて聞きましたよ。 どうして遺体を買い続けるのか。 「農奴1人に対していくらと政府から補助金が出るので、亡くなったことを隠して、どんどん買って、お金を貯めた」ってことらしいんです。 これを2時間延々と結末なしで聞かされたわけです。笑 (November 8, 2008 10:44:02 AM)
ロシアのことを読みたくて、ブログに入りました。楽しく美しいブログですね。また、よらせてもらいます。私もロシア旅行記を書いていますので一度寄ってみてください。 http://pub.ne.jp/GOLGO15GO/?navi_id=29637
(May 10, 2009 10:11:07 PM)
GOLGO15GOさん
初めまして。 ページ、今、行ってきました。 USSR時代に行かれてるんですね。 時間のある時にまた読ませていただきます。 鉄のカーテン時代はまた違って、質問しちゃうかもしれませんー。 ご訪問ありがとうございました。 (May 10, 2009 11:02:59 PM) |
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