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2005年02月20日
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今日のクラシック音楽』  指揮者エルネスト・アンセルメ

1969年2月20日、スイスの名指揮者エルネスト・アンセルメ(1883-1969)が亡くなっています。

アンセルメを語るときには、「バレエ音楽の神さま」「音の画家」「オーケストラの魔術師」という言葉で形容されるほど、標題音楽や音楽の具象化に優れた才能を発揮した指揮者でした。

それに彼の経歴が変わっています。 スイスに生まれたアンセルメは子供の頃は音楽よりも数学に興味を示しており、フランスのソルボンヌ大学やパリ大学を卒業して数学者としてスイスに戻り、ローザンヌ大学で数学の教鞭をとっていたという音楽家としては随分と変わった経歴の持ち主です。

大学で数学を教えながらジュネーブの音楽院で音楽を勉強しており、そのときの師匠がユダヤ人のブロッホだったそうです。 そして27歳でモントルーで指揮者としてベートーベンの「運命」交響曲を振ってデビューを飾り大成功だったと言われています。

アンセルメと言えばスイス・ロマンド管弦楽団です。  彼自身によって1918年に創設しました。 その4年前に彼の生涯で最も重要な、衝撃的な出逢いがありました。 イゴール・ストラビンスキーとの邂逅でした。 ストラビンスキーによってバレエの神さまと言われたデイアギレフと知り合いとなり、このデイアギレフの主宰するバレエ団の指揮者として迎えられて、アンセルメは多くのバレエ音楽や現代音楽の初演を手がけたそうです。

そしてスイス・ロマンド管弦楽団を創設して、自ら手塩にかけて厳しい訓練を施してまるで「精密機械」とまで呼ばれるようになるほどの世界でも第一級のオーケストラに育てあげました。

ほとんど英デッカに、このスイスロマンド管弦楽団と多数の録音を残しています。 ラベル、ドビッシー、サン=サーンス、フランクなどのフランス音楽、R.コルサコフやムソルグスキーなどのロシア音楽、ベートーベンやブラームスの交響曲全集などのドイツ音楽、そしてなんと言ってもチャイコフスキーやストラビンスキーのバレエ音楽は定番と呼ばれるほどの名演を数多く残して、1969年11月11日に心臓麻痺で亡くなりました。

亡くなる前年(1968年)11月に行なったアンセルメ最後の録音が、ストラビンスキーのバレエ音楽「火の鳥」全曲でした。 バレエとその音楽をこよなく愛したといわれるアンセルメらしい遺作です。

ものすごく色彩的にオーケストラを鳴らし、リズムは激しく生鮮で、ロシア民謡を多く素材として使われているこの曲に土着の香りをふりまきながら、どの音にも強い生命力を与えた演奏は、何度聴いても感動させられます。

60年代に手兵のスイス・ロマンド管弦楽団と来日した折に、客席で聴いた「火の鳥」の目もくらむような色彩感とダイナミックな演奏は、私の生涯の宝物として今でも「心のポケット」で息づいています。

(DECCA原盤 ユニヴァーサル・クラシック UCCD7077 1967年録音)

それとあまり話題にならないのですが、アンセルメのスイスロマンド管弦楽団とのベートーベンも美しい演奏だと思います。 私が特に好きなのは第7番です。 この曲は全体的にリズミカルなんですが、ドイツ系指揮者の重厚な、渋い、深みのある演奏ではありませんが、リズム処理が抜群の明るくて溌剌として躍動感に溢れた秀演です。 、イギリスのフィルハーモニア管弦楽団を振ったパリでの演奏会の映像記録(1967年11月25日)が顕著にその良さを味わえる演奏です。

これはオットー・クレンペラーとニューフィルハーモニア管弦楽団のベートーベンの第9番の演奏会DVD(1964年11月8日録画)のボーナス・トラックに収録されています。

(EMI CLASSICS DVB5999349)

今日の音楽カレンダー

1816年 初演 ロッシーニ オペラ「セヴィリアの理髪師」
1877年 初演 チャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」
1969年 逝去 エルネスト・アンセルメ(指揮者)

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日本国土

私は自分の職業柄顧客は圧倒的に外国人でした。 日本をよく知っている人や知らない人、様々な国や人種と交流を深めてきました。
日本や外国での商談の中の珈琲ブレイクやビジネスランチ、夕食の席などで日本について語る機会がたくさんありました。 

話題は経済、社会のようなビジネスに関することから、風俗、習慣、娯楽、宗教、教育、家庭生活(料理、夫婦、親子、子供の躾など)、国民性、伝統芸術、工芸など多岐にわたりました。 勿論、それぞれの話題について専門的に語れませんが、雑学程度でお茶を濁していました。

それらの話題の中で最も興味を持って聴いてくれたことがいくつかありますが、日本の国土についての説明が一番興味を持って耳を傾けてくれたようです。 特にアメリカ人には。

日本の国土(4島に沖縄、他の島々も含めて)は70%が山地で、そのうち森林が66%を占めており、農業用地が14%、工業用地はわずか0.4%で、人が住める宅地は3%です(2000年頃の資料ですが)。

日本の人口は約1億2700万人です。 ですから国土のわずか3%の土地にこの1億2700万人がひしめいているわけです。 
この日本の国土面積とほぼ同じなのがアメリカ・カリフォルニア州です。 アメリカの人口は約2億5000万人だと記憶しています。

すると日本人全部がカリフォルニア州のわずか3%の土地に密集して住んでいる、或いはアメリカの人口の約半分がカリフォルニア州の3%に押し込まれていると考えてもいいわけです。

これをアメリカ人に説明すると"Unblievable !"と叫びます。 日本とはそんな国土なんです。

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最終更新日  2005年02月20日 00時12分13秒
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