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2010年09月04日
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「名曲100選」    ドビッシー作曲 「前奏曲集」

クロード・ドビッシー(1862-1918)の作品は、管弦楽曲、室内楽曲、器楽曲、オペラなどの分野にわたって書かれていますが、それらの作品の中でも最も重要なジャンルはピアノ曲ではないでしょうか?

彼自身が、ショパンの直弟子だった人に師事してピアノを勉強したと言われていますから、ピアノ演奏はかなりの技量であったと推測されます。 その彼のピアノから生まれたのが「ベルガマスク組曲」「版画」「映像」「子供の領分」「前奏曲集」です。 

これらの曲は、印象主義音楽技法で書かれており、彼自身が見聞したものからインスピレーションを得て、ピアノの音としてその印象を音楽として表現しています。 彼が最初に印象主義音楽として書いたのが「牧神の午後への前奏曲」と言われています。 その後「夜想曲」や交響詩「海」などを書いて印象主義音楽を完成させていったのですが、今日の話題曲「前奏曲集」はこうした印象主義を顕著に表したピアノ音楽の傑作の一つです。

この曲に限らないのですが、特に「前奏曲集」ではドビッシーの特徴を随所に聴くことができます。 それはメロディよりも音色そのものを重視していることです。 ハーモニーや音色を大切にした音楽なのです。 ドビッシー以前のシューベルト、シューマンは勿論のこと、ショパンやリストでさえ書いていない新しい作曲技法で書かれたピアノ音楽です。

「前奏曲集」は1曲ごとに題名が付けられているのですが、それは曲の内容を表す題名です。 それらはドビッシー自身が見たり、聞いたり、読んだりしたこと(風景、絵画、文学など)から受けた印象をピアノの音として表現したいます。 しかし、題名と音楽は、「標題音楽」のように密接に関連しているとは思えないのが曲を聴いた感想です。 標題音楽ではない、という彼のメッセージなのかもしれません。「前奏曲集」は第1巻と第2巻があり、

第1巻は、

「音と香りは夕べの大気のなかに漂う」
「アナカプリの丘」
「雪の上の足あと」
「西風の見たもの」
「 亜麻色の髪の乙女」
「 さえぎられたセレナード」
「沈める寺」
「パックの踊り」
「吟遊詩人」
「水に映る影」
から構成されており、

第2巻は、


枯葉
ヴィーノの門
妖精たちはあでやかな踊り子
ヒースの荒野
奇人ラヴィーヌ将軍
月の光が降り注ぐテラス
水の精
ピクウィック殿をたたえて
カノープ
交代する三度
花火

で構成されています。


誰もが書いたことのない新しいピアノ音楽の世界を示してくれたドビッシーは、やはり素晴らしい作曲家であると改めて思います。

愛聴盤 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)

413450 1978年録音
(グラモフォン・レーベル 413450 1978年録音 海外盤)

このディスクは第1巻のみ収録されています。

427391 1988年録音
(グラモフォン・レーベル 427391 1988年録音 海外盤)

こちらは第2巻の収録です。

尚、このミケランジェリ演奏盤は国内プレスで第1集と第2集収録の全曲盤が1枚のCDでもリリースされています。そちらの方がはるかにお買い得です。









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最終更新日  2010年09月04日 00時04分02秒
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