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October 23, 2008
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カテゴリ:意見・提言
数十年、仕事をしてきて、思うことがある。
世の中には、2タイプのビジネスパースンがいる。
一方は、言われたことだけしかできないヤツ、
もう一方は、言われたことの一歩先以上を見据えて行動できるヤツ。

この2タイプは、仕事をこなしていくうちに、明確に分かれる。
結論を先に言ってしまえば、
前者は使えないヤツ、後者になって、ようやく一人前。
これがビジネスの現場での当たり前の評価である。
前者は、お役所の下っ端役人や、
ただの単純作業だけの世界でしか、評価されないだろう。

入りたての新入社員は、明らかに前者である。
だから、半人前、見習い扱いとされる。
それは仕方ない、知らないのだから。
時間とともに、習熟して後者になればいい。
そのための猶予時間に、「新入社員」という冠詞、免罪符を
ありがたくいただいていると思えばよい。

前者から後者になるのが、成長の目標である。
それは、先輩や上司が新入社員に、
口酸っぱく言い続けなければならない。
煙たがれようと嫌われようと、
それが先輩、上司の仕事である。
先輩、上司の感覚では当たり前のことでも、
社会人経験がゼロで、
マニュアル文化に浸って育ったいまの新人連中には、
明確な言葉で教えなければ、ぜったい伝わらない。

昔の人間、いまでいうと定年前の50代にいまだに多いのだが、
仕事は先輩を見て盗め、
と真顔で言うヤツがいる。
下を教育するときに、老いぼれの自分の若い頃を基準に考える。
脳みそが萎縮している証拠だ。

自分たちが若いころに苦労したから、
同じ苦労をしてもらう。
それが当然である、と考える老人たち。

仕事の目的は苦労ではなくて、成果である。
そんなことも忘れたのか、老人。
いまの若者から成果を引き出すには、
いまの若者に合った適切な教育方法が必要だ。
昔の教育を持ち出して、昔と同じ効果があると思う神経が、おかしい。
自分たちと同じ「使えない老人」を量産するつもりか?
タチの悪い冗談である。

「仕事を見て覚えろ」なんてセリフは、
老いぼれのわがままな「趣味」に過ぎない。
ボクが社長ならば、
そんなことを言い放つ老人には、
いかなる業績があっっても、会社を即去ってもらう。
下を教育できない老人は、明確な利益相反社員であるからだ。

いま老人単体でそれなりに仕事ができても、
下をきちんと教育し育成する能力がなければ、
老人がやめたあと会社が危機に直面する。
だからその老いぼれ社員のビジネス感覚は半人前だし、
会社の将来に重大な支障をきたす恐れがあるので危険である。

いま問題になりかけている団塊の世代の罪は、
そのへんに集約されている。
団塊に遠慮して誰も言わないので、ボクが言う。
団塊よ、お前ら何様だ!

同世代の数が多いのをいいことに、
増やしすぎた会社の重要ポストにのべつまくなしに就いて、
偉そうな顔をしているが、
自分のやってきたことを後進に引継ぎする能力が、
他の世代に比べて、非常に低い。
それは、前述の「見て覚えろ」を言い放つからだ。
だからボクは、団塊の老人が大嫌いだ。


・・・さて話を戻そう。

新入社員のなかには、間違えるヤツがいる。
成長の方向を、先読みの追及ではなく、
必要以上に正確性の追求に向けるヤツがいる。

たとえば会議資料の作成するにも、
資料ネタの収集はそこそこに、
語尾や言い回し、グラフの見せ方の推敲に
何時間もかけていたりする。
PCに向かって延々となにをしているのかと
新入社員の席を覗いてみると、
たいていそういうことになっている。

もちろん、仕事にはある程度以上の
正確性は必要だ。
しかし、ある程度、でいいのである。完璧は不要だ。
なぜなら、完璧にするのに必要な時間が、無駄だから。
さらにいうなら、仕事は数多くの仮定で動いているから、
そのときそのひとが完璧と思ってしていることは、予想が外れており、
実は「最適」ではなく「自己満足」に過ぎない。

1つの仕事を「完璧」に仕上げる時間があるなら、
その時間で2つの仕事を「そこそこ」に仕上げるほうが、
作業効率がよい。

こういうことを、新人に説明すると、
不思議な顔をされる。
過剰な正確性が嫌われ、
効率が求められる世界を、理解できないからだ。
彼らの学歴社会になかった要素である。

それでも、そんな新入社員は、少しずつ、変化する。
彼らは、若さゆえに成長のスピードが速い。
きっちりと教えて、ビジネスの思考方法のコツさえつかませれば、
あとは自分で伸びていき、
1年もすれば戦力になりうる。

そこで、彼ら新入社員の壁になるのが、
できない先輩、できない上司の存在である。
仕事のできないヤツらは、
ただそこにいるだけで、悪い見本になってしまうのだ。
部課にそういうひとがひとりでもいると、
新人は成長を止めたがる。
あ、これでいいんだ、これでいこう、と。
みていて楽そうなので、ストレスいっぱいの新入社員は
コロリと参ってしまう。
これはとても危険である。

「学生時代の試験、学習の日日よさらば。」
「入っちまえば、こっちのもの。」
「そこそこ昇進して、それなりに暮らせればいい。」
「あくせく働いて社長を目指さなくてもいい。」
「そこそこ金をかせいで、日々を楽しめればいい。」

いまの若者は特に、成長思考が薄いように見受ける。
有名大卒→大企業就職の若者に、その傾向が強い。
就職が学歴社会のゴールだからである。
本当はビジネスの始まりなのに。

ボクの新入社員の頃にも、
たしかにそのような思考のヤツがいた。
できるならば、楽をしたい、と。
学生卒業したてゆえの、甘えである。

それでも、ボクや同期にそんな甘えが蔓延しなかったのは、
変化への対応、という明確な方向付けを
社長自ら、イントラネットで社員向けに、
何度も何度も同じコトを主張し続け、
教えてくれたからである。
それも、言い方、伝え方を工夫して、
成功例、失敗例を挙げて説明していた。
同じことを何度も言い続けるスタンスは賞賛されるレベルだった。

※そう言う当のマネジメント連中はといえば、
 業務の舵取りが無能だったけど。

ボクは実務者としてよい方向に鍛えられたし、
いまもためになっている。
あのときに、ボクのビジネスセンスは固まったといっていい。
いまの世の中の新入社員にも、
こういう成長の機会が多くあることを祈る。
そして自発的な成長に期待したい。

そのために、中堅や老人は、自分の会社はもちろん、
ビジネス社会全体で新人を教育サポートしていかないとならない。
日本全体の効率化が進まなければ、
世界の激動のなかで、停滞した日本が沈没してしまう。

過去の人が残してきた未解決の問題=負の歪みが、
日本ではいままさに各方面で大問題として析出してきている。
国家財政の債務超過、金融不安、不景気、国際競争力の低下、少子化、、、、

それらを解決するためには、
まず自分らが変化を覚悟し、変化しなければならない。
いまのボクらには、変化しないで昔のままそこにいる、
という甘い選択肢はない。
このままでは山積した問題に日本人がつぶされてしまう。





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最終更新日  October 23, 2008 09:44:14 PM


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