電気自動車を応援するには
日本の商用電力網の電気の購入先を、たくさんの事業者から選べるようになった。かつての専売から、電力自由化になったというわけ。事業者の中には、どうやって起こした電力かを限定した商品を扱って差別化を狙う者も。先日のコラムで、電気自動車にはCO2排出の束縛から逃れるような電気エネルギーのアテがない、と書いたところ、友人から厳しいお叱りを受けた。私に響いたことをまとめてみた。いま、自然エネルギー、再生可能エネルギーの電力を販売している「新電力」事業者から買う選択肢があるのだから、電気自動車の電力はそこから買えば良いのだ。自前で太陽電池や風力発電プロペラを設置するとかもっと極端に脱商用電力とか、極端な選択肢ばかりではないのだ。そういう事業者が全日本人分の、環境にやさしい電力を用意はできない。今は。だからといって、諦めるよりも前にまず買うべき。いまそういう事業者から買い始める国民の意志があつまれば、そこにたくさんのお金が集まり、足りなかった分の環境にやさしい発電所を建設することに繋がる。電力市場で売り買いしているだけの事業者ばかりではないんだぞ。ごもっとも!どうしてもパーソナルムーバーを諦められない深い事情があるなら、電気自動車を買って、新電力事業者から電気を買えばいい。そして余力があれば、自家発電で自然エネルギー発電も組み合わせて、商用電力網への依存度を下げればなお良い。いまできていないからと言って、悲観して行動を起こさないのではなく、未来に積極投資すれば良い。それにはお金がかかる、電気単価が高いというのは地球環境危機に比べれば些細な問題。そのぶん自分が頑張って稼ぐだけだから。