「天使と悪魔」/ダン・ブラウン
ローマ料理の話を書いていたところで、タイミングよく、ローマが舞台の、すごく面白いミステリーを読みました。「天使と悪魔」 ダン・ブラウン著 「ダ・ヴィンチ・コード」の作者が、それより前に書いた作品で、映画ではトム・ハンクスが演じたラングドン教授ものの第一作目。最初は、なんだ、「ダ・ヴィンチ・コード」にそっくりじゃん、なんて思いながら読んでたんですが、だんだん引き込まれて、文庫本で3冊、一気に読んじゃいました。「ダ・ヴィンチ・コード」より単純明快で、面白い!しかも、ローマの観光名所が次々に出てくるんですよー。システィーナ礼拝堂を初めとして、超有名な場所ばかりなので、ほとんど行ったことがある!これは楽しい~。しかも、事件が起きるのは、新教皇選出選挙の、コンクラーベの最中。何年か前に実際にあったばかりだから、奇想天外な話も、やけにリアル。この本が書かれたのは、現実の教皇選挙より5年ぐらい前だそうだけど、本を読んだら、もう一度教皇選挙を見たくなりますよー。例によって、歴史的な芸術と事件の絡ませ方は、作者が考え出したすごーいこじつけなんだけど、信じてみるのも面白い。彫刻フェチの私としては、今度ローマに行ったら、絶対、この本に登場した場所に行って、辻褄が会うかチェックしてみようと思ってます。以前日記に書いたこの場所も、登場します。ネタバレになっちゃうので、見たい人だけどうぞ→こちら。「天使と悪魔」を読んだ人なら、一番下の写真の場所で、何が起きたか、分かりますよねー。こんなに浅そうな場所で、あんなこと、ありえなーい!と思いながらも、作者の術中に見事にはまって、次、どうなるのーってワクワクしながら読んじゃったー。それと、今回登場する秘密結社は、「イルミナティ」。実はこれ、前から知ってました。映画「トゥームレイダー」に、出てくるんです。しかもサントラ(お気に入り♪)に、ファット・ボーイ・スリムの「イルミナティ」っていう曲が入っていて、もう何年も前から、「イルミナティ~♪」ってフレーズは、すっかりおなじみ。サントラ情報はこちら→http://www.amazon.co.jp/「天使と悪魔」では、「イルミナティ」っていうゲームがあるっていう設定になってるんですが、ダン・ブラウン、「トゥームレイダー」観たのかも~^^とにかく、「天使と悪魔」は、ローマに行ったことのある人には、大お勧め!これからローマに行く人は、読んでから行くと、ヴァチカンも、システィーナ礼拝堂も、違った目で見れますよー。