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テーマ:ワイン大好き!(30229)
カテゴリ:ワイン
昨日は若者が好きなワインの話だったので、今日は、イタリアのおっちゃん、おばちゃんでも知っている有名なワインの話を1つ。
←このワイン、ティニャネッロです。 ティニャネッロは、キアンティ・クラッシコ地区のワインですが、「白ぶどうを加えなくてはならない」、というキアンティ・クラッシコの掟を捨てて、白ぶどうを加えないで、ヴィーノ・ダ・ターヴォラとして造られたというのは有名な話。 初めて造られたのは、1971年のこと。今から34年前です。 えっ、ひょっとしてまだ生まれてない? ほな、おばちゃんがうんちくの1つでも教えとこか。 「キアンティ・クラッシコには白ぶどうを使うべし」、ちゅうたんは、だーれだ? 答えは、リカソリ男爵やねん。 昔は「マロラクティック発酵」のことだーれも知らへんかったから、荒くれワインを柔らかーくするために、白ぶどうが必要やってん。 けど、そのせいで、色も味も、軽ーいワインになってしもたんよ。 おばちゃんが若い頃にはな、キアンティちゅうと、“こもかぶり”いうてな、フィアスコ形のボトルにわらで編んだ覆いがついとってん。水代わりみたいなもんやったんよ。懐かしいわあ。 そうそう、もう1つ、うんちく教えたろか。 1971年の最初のティニャネッロの後は、次のティニャネッロは75年まで世に出なかったんよ。 あんた何年生まれ?74年だったら、あんたの生まれ年のティニャネッロ、あらへんでー。 え?変な関西弁やめろ? すいませ~ん。ほんとは、わたす、東北生まれなんだわ。 1975年以降は、ティニャネッロにカベルネ・ソーヴィニヨンとフランが加えられるようになりました。 今ではキアンティ・クラッシコの規定が変わって、白ぶどうの割合は6%以下に減りました。 つまり、キアンティ・クラッシコのほうがティニャネッロに近づいたわけです。 ガンベロ・ロッソ2005年1月号に、歴代ティニャネッロのテイスティング評価が載っていました。 ▼1971=87点▼1979=89点▼1982=86点▼1985=89点▼1986=90点▼1990=86点▼1993=92点▼1995=88点▼1997=86点▼1999=91点▼2000=86点▼2001=86点 最高点の1993年のコメントは、 「春にやや雨が多かったためにぶどうの芽が出るのが遅れたが、夏が暑く乾燥していたために例年より早く熟し、収穫時には最高の状態になった。早めに収穫できたので、10月の雨にも当たらなかった。色鮮やかで美しく、香りは明快、ワイルドチェリー、森の下生え、ぬれた大地、スモーク香が感じられる。味にはコクがあり、サンジョヴェーゼよりカベルネを強く感じる。上品でエレガント」 ティニャネッロの造り手、マルケージ・アンティノリのHPはこちら
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