2006/05/18(木)09:03
スカペーチェ、カルピオーネ、サオール
イタリアで買ったパスタのカレンダー、前にも載せたけど、先月はこんな料理でした。
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この小魚は、なんだろう?という疑問は、結局、謎のまま。
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スーパーで、ちょっと似た小魚を見かけました。
北海道産の、“ちか”っていう魚。
青い筋はないけど、形は似てるなあ。
“ちか”は海の魚だけど、このカレンダーの魚は、ひょっとしたら淡水魚かも・・・。
わかさぎにも似てるかなあ。
小魚、色々あるけど、よく知らない・・・。
小魚を揚げる料理と言えば、南蛮漬け。
どうして“南蛮”なんでしょーねー。
鴨南蛮とか・・・。
イタリアにも、揚げて漬ける料理、あります。
スカペーチェ。
これは、スペイン語の“escabeche”が語源。
くー、スペイン語かあ。守備範囲外だなあ。
発音は、エスカベチェ?
まー、とにかく、日本で言うところの、エスカベッシュだってことは、間違いない!
スカペーチェは、野菜や魚を揚げてからマリネする料理で、主に南イタリア料理。
ヴェネチアでは、スカペーチェのことをサオールって言います。
北タリアでは、淡水魚のスカペーチェの場合は、カルピオーネって言います。
つまり、わかさぎのエスカベッシュの場合、
南イタリアでは、わかさぎ・ア・スカペーチェ
ヴェネチアでは、わかさぎ・イン・サオール
北イタリアでは、わかさぎ・イン・カルピオーネ
エスカベッシュという名前はどういう意味か、残念ながらスペイン人に知り合いはいないので不明だけど、サオールとカルピオーネならわかります。
サオールは、イタリア語で「味」という意味の゛サポーレ”という言葉のヴェネチアなまり。
カルピオーネは、北イタリアのガルダ湖にいる小魚の名前。→(イラスト)
カルピオーネは数が減ってしまって、今では貴重な魚のようです。
他の湖でも繁殖の試みは行ってるみたい。
でも、他の湖でも天然物の魚の数は減少していて、漁期とか水揚げ量は、厳しく制限されてます。
まだカルピオーネがたくさん獲れた頃は、この魚を長期間保存するために、揚げてマリネしてたわけです。
でも、いつの間にかカルピオーネはいなくなっちゃって、料理の名前だけが残ったんですねー。
それでは明日は、レシピなぞを~。