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イタリアで食べたい

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Category

Jul 28, 2007
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カテゴリ:料理


ローマでも、地元の定番の味を食べまくった。

ローマ料理には、大きく分けて3つの柱があるそうだ。
1つは、ローマやラツィオ州の農民料理。
もう1つは、“クイント・クアルト”料理。内臓料理のこと。
そして3つめは、ユダヤ料理。


前菜のピュッフェ
前菜のビュッフェは野菜が中心。
左上は、ブロッコロ・ロマーノ。
ローマのブロッコリーだ。
角のようにとんがった花序が特徴。

ブロッコロ・ロマーノの写真はこちら

ブロッコリーとカリフラワーを足したような味。


ローマのプンタレッレ
これもローマ野菜、プンタレッレ。

元の形はこちら→

苦みがあるので、水にさらしてあくを抜く。
このさらし具合が重要で、店によってほろ苦さとしゃきしゃきさがまったく違う。
この店のプンタレッレは、きゅうりのような歯ごたえと、甘味さえ感じる絶妙なほろ苦さが最高だった。


スカスカ
中がスカスカのパン、ロゼッタ。
ローマだなあ。
プーリアとは、パンの味がまったく違う。


洗練された味
ローマは魚料理もおいしい。
飛行機でローマの空港に到着すると、ローマの近くに海があることがよく分かる。
ティレニア海は、イタリアでも有数の漁場だし、首都だから、各地からおいしい食材が集まる。

これはメカジキのスモーク。
おいしい!


でか!
ムール貝は、プーリアの数倍大きい。


ちょい辛
ローマは名物パスタもたくさんある。
ペンネッテのアラビアータ。
正確には、ペンネッテ・アッラッラッビアータ。
二番目の“ラ”を巻き舌で言えれば完璧。


濃厚
リガトーニのカルボナーラ。
本場のカルボナーラは、とにかく濃い!
スパゲッティよりリガトーニのほうが一般的かも。


アマトリチャーナ大好き
右はリガトーニのアマトリチャーナ。
ベーコンではなく、“グアンチャーレ”という頬肉の塩漬けが入っている。
ベーコンと違ってスモーク香がない。


パスタ・エ・チェーチ
パスタ・エ・チェーチ。
ヒヨコ豆とショートパスタ入りの具だくさんトマトスープ。
地味だけど、なかなかいける。


roma29.jpg
肉料理なら、アッバッキオ。
乳飲み子羊。
有名なのは、骨付きリブロースをさっとグリルした“スコッタディート”。


ローマ風トリッパ
内臓料理の代表格、ローマ風トリッパ。


メニュー
メニューにも、“クイント・クアルト”の文字が。

“クイント・クアルト”とは、4つに分けたうちの5番目の部位、という意味。

肉の解体場では、肉を前後左右の4つに分ける。
ところが、頭、内臓、尾、足は、その4つのどこにも属さない。
そこで、4つのうちの5番目、クイント・クアルトと呼ばれた。

ちなみに、牛テールの煮込みの“コーダ・アッラ・ヴァッチナーラ”も、有名なクイント・クアルト料理。



ローマ料理のもう1つの柱、ユダヤ料理は、ユダヤ人街で食べるのがお勧め。

今回は、超ディープなユダヤ料理店に迷い込んでしまった。
店にいる客は、私たち以外はみんなユダヤ人らしい。
どうしてユダヤ人と分かるかというと、男性は、老人から若者まで全員、例の小さな帽子を、頭の上にちょこんとのせているからだ。

こんな帽子

ジーンズにシャツの今時の格好をした男の子たちも、みんなかぶってる。
こんなに小さくて、どうしてずり落ちないのか、不思議。

ワインを頼んだら、こんなのが出てきた。


読めない
ぎょ、イスラエルのワイン?
よく見ると、「ロッソ・ディ・トスカーナ」と書いてある。

ローマのユダヤ料理は、基本的には普通のローマ料理だ。
ただ、ユダヤ教は、戒律で食べてはいけない食材というのがある。
豚肉、エビ、カニ、イカ、タコ、貝はだめ。
肉と乳製品は一緒に食べない、などなど。
甲殻類好きには、ちときつい。


ユダヤ風フォカッチャ
ユダヤ風フォカッチャ。
ユダヤのパンは、発酵させないパンやベーグルなど、ちょっと変わっている。


ユダヤ風フリットの盛り合わせ
ユダヤ料理の中には、ローマ料理の中に溶け込んで、ローマの名物料理になったものもある。

アーティチョークのユダヤ風もその1つ。

このユダヤ風フリット・ミストの中にも、アーティチョークのユダヤ風が入っている。
アーティチョークを丸ごと1個、茎を持って熱い油の中に入れ、フライパンの底に押し付けて花のように広げて、カリカリに揚げる。



ローマ料理は、庶民的で都会的。

レストランは星の数ほどあるが、観光客専門でない、地元の常連さんが通う店を発見するのはなかなか大変。
でも、そういう店に出会うと、感動も2倍。
今回は、老カメリエーレのいるある店が、大のお気に入りに。
また行くから、おじいちゃん、長生きしてね。


イタリアでタクシーに乗ると、たいていは運転手さんと料理談義になる。
ローマのある運転手さんが、こんなことを言っていた。

「実は、コーダ・アッラ・ヴァッチナーラは、食べたことないんだよ。
お袋のトマトソースのパスタが一番だね」

なるほど、ローマ人でも、しょっちゅう牛テール食べてるわけじゃないんだね。









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Last updated  Jul 28, 2007 10:43:12 AM
コメント(16) | コメントを書く


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Re:ローマの定番料理(07/28)   くるり さん
うわー、このお店教えて下さい!ぜひ行きたい。次行くときはそのあたりに宿取りたいと思っているので。 (Jul 28, 2007 01:21:37 PM)

すごいな~!   pepe犬 さん
これでもか~っていうくらい、おいしそうなご馳走が目の前に並べられた感じ!(笑)
やっぱり、ローマで食べるしかないな!
トリッパはリヨンの名物トリップと似ています~!
やはりローマの影響を受けていたのかも。
どうも臓物系が苦手な私はリヨネーズになれないのです~。(笑)
パン・ロゼッタは誰かが中身を食べちゃった!と思ったし、最後の写真はトウモロコシを食べちゃった後みたいし(謎)、見た目も楽しめるローマ料理、ばんざ~い! (Jul 28, 2007 06:24:07 PM)

Re:ローマの定番料理(07/28)   ciami さん
カルチョーフィ大好き!!!
アラッビアータの大好きですけど、舌は巻けません。まずローマも発音できませんから。。。 (Jul 28, 2007 11:27:22 PM)

Re[1]:ローマの定番料理(07/28)   プレッツェーモロ さん
くるりさん
お勧めの店はトラステーヴェレのパリスです。
日本のガイドブックにも載ってる有名店で、以前夏に行った時は、テラス席が観光客であふれかえってました。
ところが今回は、まだ寒かったのでテラス席はなく、したがって一見さんは入りづらく(要予約です)、ほとんどの客はジモティーでした。
上の写真では、メカジキ、プンタレッレ、ムール貝、パスタ・エ・チェーチ、アッバッキオがこの店の料理です。
Paris : Piazza di San Calisto 7a, Trastevere
Tel: 06.5815378
月曜と日曜昼定休
(Jul 29, 2007 07:10:12 AM)

Re:すごいな~!(07/28)   プレッツェーモロ さん
pepe犬さん
イタリア料理は、フランスと比べるとかなりシンプルでしょ。
臓物系が苦手かあ。残念。小腸のトマト煮のパスタなんか、お勧めなのになあ^^
ローマでは、18世紀末にトリッパや子羊肉なんかを独占して扱う業者の組合が出来て、この業者の食材を使った料理を出すレストランがあちこちにできて、それで内臓料理が名物になったんだって。
ロゼッタは、ほぼ皮だけのパンですねー。
最後の写真は、魚のフライだと思うんだけど、自信ないなあ。
(Jul 29, 2007 07:23:12 AM)

Re[1]:ローマの定番料理(07/28)   プレッツェーモロ さん
ciamiさん
やっぱり巻き舌は、難しいですよねー。
ローマも、かっこよく舌を巻いて言ってみたいもんです。
そう言えば、巻き舌ができないイタリア人、2人知ってます。
(Jul 29, 2007 07:26:08 AM)

Re[2]:ローマの定番料理(07/28)   くるり さん
プレッツェーモロさん
ごめんなさい、ユダヤ料理の店の方なんです。もちろんトラステヴェレの店もおいしそうなので、ぜひ行きたいです。 (Jul 29, 2007 12:31:25 PM)

Re:ローマの定番料理(07/28)   fuminmin さん
うーん、ホントどれも美味しそうです!
私は脳みそ食べたなあ、一口ふた口は美味しいけど、たくさんは食べられない感じでした。
ローマのユダヤ料理は未経験なので、ぜひ一度試してみたいです。
カメリエーレやソムリエさんのいいところって、また行こうと思いますよね、
料理の味そのものより重要かも。
(Jul 29, 2007 01:24:51 PM)

ローマの料理☆   Flottie さん
凄いですね☆どれも美味しそうですが、やっぱり料理にとても詳しいですね(^^)!
ユダヤ料理って、まだ食べたことがありません。
気になります☆ (Jul 30, 2007 01:21:15 AM)

Re[3]:ローマの定番料理(07/28)   プレッツェーモロ さん
くるりさん
ユダヤ料理の店でしたか。
今回行った店はYotvata(ヨトヴァタ)と言いますが、実は、ディープ過ぎて、あまりお勧めは出来ません。それなりの覚悟が必要かも^^;
本当はPipernoかDal Pompiereに行きたかったのですが、どちらも満席でした。Pipernoはお勧めですよ。Dal Pompiereは行ったことないけど、よさそう。

Yotvata : Piazza Cenci 70, tel:06.68134481、金・土曜昼定休
Piperno : Monte de' Cenci 9, tel:06.68806629、土・日曜昼定休
Dal Pompiere : via Santa Maria del Calderari 38, tel:06.6868377
(Jul 30, 2007 07:42:57 AM)

Re[1]:ローマの定番料理(07/28)   プレッツェーモロ さん
fuminminさん
脳みそ、昔はありましたよねー。BSE以来、どうなってるのかあな。
ユダヤ人街はテヴェレ川のそばで、なかなか趣があります。昼に散策するのもおもしろいですよ。ラビみたいな人も歩いてます。
ベテランのカメリエーレの、的確でさりげない仕事振りは、見ていてほんとに気持ちがいいですよね。
食時が終わる頃には、すっかりお馴染みさん気分になってました。
(Jul 30, 2007 07:49:53 AM)

Re:ローマの料理☆(07/28)   プレッツェーモロ さん
Flottieさん
料理って奥が深いから、観光ポイントを巡るのと同じくらい楽しめますよね。
ユダヤ料理の店、香港にもあるのかなあ。
(Jul 30, 2007 07:51:33 AM)

Re[4]:ローマの定番料理(07/28)   くるり さん
プレッツェーモロさん、ありがとうございました!
既にお分かりでしょうが、変なもの好きですからご心配には及びません(^^;
私が行ったのはDa Giggetoですが、たいしてディープではありませんから、今度行ったらじっくり探そうと思ってたのです。楽しみだなぁ~。ローマの店は全然知らないので、また教えて下さいね~。 (Jul 30, 2007 12:40:20 PM)

Re:ローマの定番料理(07/28)   りーすりん さん
「ロッソ・ディ・トスカーナ」ってことは
ユダヤ人用にイタリア人が専用ラベルを作って販売してるのかなあ (Jul 30, 2007 05:15:58 PM)

Re[5]:ローマの定番料理(07/28)   プレッツェーモロ さん
くるりさん
おー、頼もしいですねー。じゃあ、もっとすごそうな店もご紹介(行ったことないけど)。
ローマ人も知らない本物のローマのユダヤ料理の店だって。
Gan Eden : via Eleonora d'Arborea 40, tel:06.44231457、金曜定休
(Jul 31, 2007 07:17:11 AM)

Re[1]:ローマの定番料理(07/28)   プレッツェーモロ さん
りーすりんさん
飲んだ時はなにも知らなかったんですが、どうもラベルだけじゃなくて、醸造も全部、ユダヤ人の専門の人が、教えにのっとってやるみたいですね。そんな貴重なワインを仏教徒が飲んでしまったー。
(Jul 31, 2007 07:21:39 AM)


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