2006/10/03(火)07:41
最高裁長官に島田仁郎氏内定!
という記事を読んで,あれ?と思った方もおられるはず。別の人じゃなかったっけ・・・って。
一度は,元最高裁事務総長で現最高裁判事の堀籠幸男氏で内定,と報道された。実際,今の14人の中ではもっとも長官になる可能性が高いと,誰もが思っていたところで,なるほど,と思って読み流していた。
それが,一転のサプライズ人事。一応は,裁判員制度施行をにらんで,最高裁刑事局長を経験して,かつ刑事法の分野でも評価の高い(少なくとも,この人の名前を知らない刑事法の研究者,学生はモグリといってもいい)島田裁判官を充てたのは,まあ何とか説明がつきそうにも思える。
でも,実際は違うんじゃないの?どうも,安倍のお坊ちゃまが推し進めているスポイルズ・システム的人事を司法にも押しつけようとしている,と思える。
もとより,政策など何も持ち合わせていないこのお坊ちゃま。司法行政部門では百戦錬磨の堀籠氏とは,こと司法の世界に関しては横綱と田舎の三段目くらいの差が生じてしまう。そうすると,お坊ちゃまが思うような司法府への統制が取れなくなるのを恐れて,最高裁へ圧力をかけた,ように思える。
そういう意味では,最高裁もしたたかに刑事法のやり手を持ってきたのは,ある意味それに対する冷ややかな意思表示のようにも思える。
そういえば,代表質問でまたまた何もビジョンを示せなかったこのお坊ちゃま。この国を,いったいどうしたいんだろうねぇ・・・あーあ。
この国の未来を憂いて,こっそり押してお帰りください。