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テーマ:ニュース(100221)
カテゴリ:LAW REPORT
控訴を取り下げたそうです。昨日はうっかりしてましたが,弁護人が控訴状出してたのね・・・失礼。
ところで,この判決以来,新聞論説にはずいぶんとんちんかんなものが出回っていたようです。「被害者が一人で死刑判決を出したのは画期的!」だとか・・・ ・・・・・・アホか。これだから勉強してないブン屋は困る。 比較対照されたのは広島のトレス・ヤギ君の判決だが,この両事件は全く事実関係が違う。ヤギ君は犯行後逃亡した程度だが,小林君の事件の事案の悪辣さはその比ではない。古今の殺人事件の中でも5本の指にはいるほど犯情の悪質さは際だっている。だから検察官は,普段なら呑むようなその一つ一つの行状を立件し,死刑判決を勝ち取ったのだ。それに,同種前科で有罪判決を受けているというのが決定的。というわけで,この判決は,いわゆる「永山事件」最高裁判決で示された判示を踏み越えているわけではない。つまり,「幼女殺し」と「公判中の態度の悪さ」というところが共通しているだけで,全く似て非なる事案である。だから裁判官も極刑を選択するよりなかった,というのが正しい。 さて,検察官控訴となったヤギ君の事件。広島高検は,現地での前科を立証するために,検察官をペルーに派遣しているらしい。検察官を真剣に怒らせたら恐いということは,和歌山の毒カレー事件で被告人と勘違い弁護人を一気に黙らせたことで実証済み。さて,逆転の一打は出るのか・・・ こっそり,押してお帰りください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/10/11 07:33:55 AM
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