ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

このシリーズは，そうなることは予想できた。しかし，今日の試合，本当にそれしかない試合になってしまった。本当に残念だ。そして情けない。

ついにあと１となってリーチがかかった前田。しかもその２本が，１点取られた７回裏先頭打者での内野安打，そして９回裏２死無走者からのヒットというのが素晴らしい。必死に試合の流れを作ろうと，チームの勝利につなげようとする姿が体現されていた。先日も書いたような気がするけれども，こういうのを本物のプロフェッショナルと，銭の取れるプレイというのだと思う。とにかく明日，前田にヒットが出て，チームがいい形で勝つことを期待したい。後者はちょっと難しいかもしれないけれども。

で，残りの攻撃陣。９回裏こそ見せ場は作ったけれども，それ以外ははっきり言って前回の甲子園シリーズからのリプレイをまた見せてもらった。これで，

35イニングス連続タイムリーヒットなし　しかも

一打者の打撃結果で２点以上取ったのは先週土曜日の前田のスリーランホームランが最後　という惨状。これでヒットが全然出ないのならまだ分からなくもないが，本数だけは相応にでているのであって，要するに

ランナーを出せば出すほど点が入らない不思議なチーム　に落ちぶれてしまっている。

あまり特定の選手を取り上げてどうこう言いたくないが，やはり新井と栗原。終盤見事に併殺打を並べてしっかり足を引っ張ってしまった。甲子園でのタイガース戦での流れがあって，また今日の結果。もし今日の結果を悔しいと思わないのだったら，明日から出てもらわなくていい。特に栗原。今日６番に下げられた理由をよくかみしめてほしい。どうも今日見ている限りでは，試合が進むうちに忘れてしまっていたような気がする。

日曜日のジャイアンツ戦で１試合14点取られた投手陣が，以後４試合で11点しか取られていない。それで勝ちが先行しないということは，もうどうしようもないくらい攻撃陣がだめになっているとしか言えない。確かにこのシリーズは前田ひとりにスポットライトが当たる試合が続くけれども，それがちっとも他の攻撃陣のモチベイションになっていないのが寂しい限り。なにか，みんなそっぽを向いて淡々と野球をやっているようにしか見えない。それが余計に悔しい。

一昨年の野村謙二郎が2000本安打を達成した試合のように，達成試合はいい内容で勝つ，とは限らない。確かに衣笠祥雄の2000本安打達成試合は，ホームのタイガース戦で試合も完勝，しかもそのヒットが相手先発の小林繁をノックアウトする結果となるという極めて美しい試合だったけれども，山本浩二の2000本安打達成試合は，後楽園のジャイアンツ戦，しかも槙原にシャットアウト負け（確か２安打か３安打だったと思う。もっとも，スコアは０－２と記憶している）というさんざんな試合だった。さて，前田智徳のメモリアル試合はどうなることやら・・・

リーチ一発，役満上がりを期待したいが。


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