ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

昨年は，そぼ降る氷雨同様お寒いスタートだったが，今年は，とにもかくにも白星でスタートできた。まずは良いことだと思う。

本当は，試合の中身を語りたいところだが，今朝は朝からいろいろ連れ回されていたので，せっかくの生中継もほんのわずかしか見ていない。ただ，広島も猛烈な突風が吹き荒れていたが，都城も右に同じだったようなのであって，しょっちゅう砂嵐が上がっていた。多分５回以降は両チームとも厭戦ムードだったのかもしれない。というわけで，内容は割り引いて見なければいけないが，それにしても勝ちは勝ち，しかも投手が抑え，野手が小刻みに点を取ったのだから，まずは及第点を付けて良いのではないだろうか。

両チームとも，ラインナップを見ればまだまだ調整モードだったようだったが，違ったのは投手の繰り出し方。ホークスは新垣以外は一軍実績のない投手のリレーだったが，カープは青木高広を筆頭に上野，林，梅津と並べたわけだから，ある意味現状では抑えて当たり前だ。むしろ当たり前の結果を出したことを今日の好材料と見るべきだろう。上野は若干ミソをつけたが。

さて，攻撃陣も喜田が４番を打つような布陣だから，取り立ててどうこう言うことはないが，注目すべきはやはり２安打１打点の松山竜平だろう。いくらキャンプで閲兵式のようにがんがん大きな当たりを飛ばしても，いざ実戦にはいるとなかなか結果が出ずに苦しむ未完の大器も多いのだが，彼はいきなり挨拶代わりの長打を右中間深くにお見舞いした。相手投手の格を割り引いてもやはりこれは高く評価すべきだと思う。これは本当に，予想以上の戦力になるかもしれない。守備に不安がないからなおいい。

かつて昭和59年，昨日も引き合いに出したが現状カープが最後に日本一になったあの年，オープン戦初戦のドラゴンズ戦（串間，いわばアウェイ）で，ルーキー小早川毅彦がいきなりホームラン２本を打って衝撃のデビューを果たした。それが，なんとなくかぶる。今日はまさに，

アンパンマンこと松山竜平が危険な才能を見せつけた日　として，後世に語り継がれることになる，かもしれない（ちょっと大袈裟か）。

さてこの試合，シーボルが３番に入り，こちらは挨拶代わりにサードゴロ併殺崩れで決勝点となる打点を上げたようだ。まあ，現状は試合に出られるだけでいい。多分去年までならまだ体が寝ている季節だろう。今がんがん打つより少しピントがずれているように見せて相手チームのマークをそらせた方がいい結果が出ることもある。ジョンソンしかり，ロードンしかり，そしてロペスしかり。シーツだって誰もあんなに打つとは思っていなかったのだから。

カープはこのあと日南キャンプを打ち上げ，次は３月２日，４日に珍しくホーム広島市民球場で２試合を行う。このあたりからが，おそらく本番モードに近づいていくことになるだろう。今日の結果が単なる練習試合の延長に過ぎないのか，それとも地に足がついた戦いが出来ることの証左なのかは，この２試合で見えてくることになるだろう。

アンパンチがまた炸裂するか。


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