|
テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
昨日今日の試合をたとえて言うならば,腰高でふんわり受けて立ったところにぶちかまし一発かまされて背中からひっくり返ったようなもんだ。一回やっただけでも桟敷から失笑が漏れるが,二日続けてやったら通常バカと呼ばれる。しかし,やってしまったのだから仕方がない。
今日の高橋建を狂わせたのは初回先頭下山への三球目だったと思う。あれで三球勝負に行ったはずが,まだ試合開始直後でぼんやりしていた主審の永見は手を上げなかった。いや,しつこく内角をついた倉に心証を悪くしたか,以後徹底的にインコースの判定は厳しくなった(相手も条件は同じだったからそれで負けたという言い訳にはならぬ。念のため)。これで,高橋建は攻め手を半分もがれてしまった。逆に,オリックスのバッターは徹底的に踏み込んできた。そこにストレート系統が甘くなってしまったら,もうどうしようもない。問題は,どうしてもっと早い段階で高橋建も倉も修正ができなかったかということになる。実際,3回表はうまく行きかけたのだが,大引を追い込んでから外のストレート勝負にこだわっておかしくなってしまった。いや,何かにとりつかれたかのようにアウトコースのストレート勝負にこだわったしまった。高橋建が精神的に変調を来したか,倉のコンピュータがフリーズしたか,ベンチのサインがそうだったのか,よく分からない。 いずれにせよ,このチョイスは誤りだった。ただでさえストレート系統を踏み込んで打たせたら強いバッターが揃っているのだ(逆に,タテのカーブや切れのあるスライダーには伝統的に滅法弱い。)。誰かさんが大好きなアウトコースストレート勝負というのは最も危険な選択肢だったのだが,なぜ高橋建や倉ともあろうものが危険な賭けに狂ったのか,全くよく分からない。こういう状況に陥ったときのために小林幹英やリヴジーやマーティ・ブラウンがいるはずなのだが,何か他の仕事で忙しかったのだろうか。 とにかく,昨日あれだけ恥ずかしい試合をしているにもかかわらず,今日あれだけのお客さんが来てくれたのだから少しでも昨日の屈辱をすすごうとしたものは,誰もいなかったようだ。すこし採点を甘くしてもまともに野球をやっていたのは東出と小窪だけだろう。栗原と廣瀬はまったく中山の球が見えていなかったし,赤松と天谷は二人揃って空気の読めないギャンブル的暴走をやらかしてアウトを重ねる始末。そして,本来なら一番このチームを引っ張らねばならぬ存在であるべき梵が,何をしに出てきたのか全くよく分からないプレイを連発してまた監督さんの不興を買ったようだ。本当にどうしようもない。まあ,上野とマルテは評価に及ばぬ(上野はローズのホームラン以外は悪くなかった。あれはアウトコース低めのストレートというローズの最も強いコースに投げさせた倉が悪い。)。 はっきり言ってしまう。この2戦で,なんとか交流戦の前半で積み上げてきたものを,全部失ってしまった。最も的確に表現するなら自爆だ。貪欲に勝利を追求することを知らないチームが,本当に小さな局地戦の勝利で舞い上がって,受け身の野球をやって自ら転んだのだ。身の程知らずにも程度がある。真剣に戦って力及ばずこてんぱんに転がされたのならまだ何かがうまれる余地もあるが,少なくとも時折映像で映し出されたベンチの様子を見る限り,とてもそうだとは思えない。5点も6点もビハインドを付けられている展開であり得ないギャンブル走塁でアウトになった者が他の選手と談笑しながら守備につく準備をしている姿からはとてもそうは思えない。 明日からホークス戦だ。少しでも好材料があるとしたら,相手は甲子園で悪い負け方をしたその足で広島に来て明日から試合をすることと,敵地で連勝した相手にホームで連敗したのだから,敵地で連敗した相手ならばひょっとしたらホームで連勝できるかもしれないという根拠のない思い込みだけだ。残念ながら,カープがこうやったら勝てるという姿が,全く想像できない。何か根拠を示せる方がいらっしゃれば教えてほしい。長谷川がノーヒットノーランをやるとか栗原が3本塁打8打点の荒稼ぎをするとかいう妄想に等しいものは御免蒙る。 悔しかったら勝ってみろ。点取ってみろ。 BlogPeople ↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日のカープ] カテゴリの最新記事
|