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カテゴリ:今日のカープ
この時期の試合といえば,とにかく4時間超えは当たり前,大逆転どんでん返しなんでもありのハードコアな試合が多発するのが常である。たとえて言えば前菜7品のフルコースにデザート取り放題で吐くほど満腹させられるようなものである。それに比べると,今日の試合内容は,雨模様だったことを差し引くとしても,まあ消化試合も真っ青である。同様に例えれば,ちりめん山椒ひとつまみで茶碗一杯の白飯に白湯をかけて食べるようなものである。それだけなら諦めも付くが最初から最後まで焼き肉やら鯛の塩焼きやらウナギの蒲焼きやらの匂いだけ嗅がされ続けたようなものである。要するにあまり精神衛生上よろしくない。
まあ,よく勝った。あれだけ桑原がいくらでも点を取ってくださいと言ってくれているのにそれを全部熨斗を付けて返すという謙譲の美徳を今日もまた存分に見せつけてくれた。要するに3連敗中の攻撃内容と大して変わることはなかったのだが,先発投手が仕事をするだけでこれだけ結果は変わるのである。ベイスターズのリリーフピッチャーのコントロールだけがハードコアだったから何とか勝てたというのはこの際考えないことにする。まあカープも人のことは言えない。ありとあらゆる拙攻拙走のヴァリエイションを披露していただいて,本当にお腹いっぱいだ。 実は今日のスターターを見たときに,もう観念した。カープはさんざん高橋建だと吹いておいて,ふたを開けてみれば前田健太。また監督さんお得意の自称奇襲戦法のようだったが,肝心のベイスターズはこれを完全に読み切っていた。一方で,カープはベイスターズの先発投手をついに読み切れずに偵察要員を使ったから二重に浮かばれない。しかし,そこは8月負けなしの前田健太である。何とか最少失点で粘って,中途半端に点を取ってもらうと逆に自ら乱れるベイスターズのリリーバーの特性まで見抜いて点を取られるという戦術眼はお見事である。これを神通力と呼ばずして何というかと思う。 やはり前田健太は神の子だ と思ってしまう。 神通力といえば,何と言ってもシュルツである。本当にブラウワー加入以来,そのストレートの輝きが魔性の光を持ち始めている。まさしく麻薬である。首脳陣や石原が掛け値なしで勝負球に使うのもむべなるかなである。願わくば酔いつぶれて制御不能にならない程度にしていただきたい。 まあ,連敗を伸ばさなくてよかった。今日はそれだけである。多分選手も手ひどい試合の3連敗のまま3日も空いたから疲れは取れても思うように体が動かなかったのだろうと善解したい。とにかく明日からである。 1週間前の惨劇のお詫び興業をやっていただく必要があるのだ。 それなりにいい試合をしますでは許されないことは,分かってくれているものと信じる。 末尾の小ネタは今度こそ流れが変わることを期待して。 BlogPeople ↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。 (小ネタ@戦いすんで夜は更けて) (野手ミーティング) 内田:(さらにやつれた表情で)あのなあ,勝てばいいと言う問題じゃない。どうして高卒2年目の投手に何から何まで助けてもらわなければいかんのじゃ。本当に・・・ 天谷:だって,栗原さんが・・・ランナーを置いてヒットを打てば楽勝だったじゃないですか。 栗原:何を言うんじゃ。しょぼい内野安打がやっとこさのくせに。だいたい嶋さんが変な打球を打つからいけないんでしょ? 嶋:飛び出したお前が悪いんだろ?塁の上で何をぼさっとしてるんじゃ,お前こそ。 内田:身内で醜い罪のなすりつけあいをするなーーーっ。それより,打てんのはともかく,揃いも揃って塁上で何を考えとったんじゃ。ちゃんとサインを見てたんか? 赤松:見てましたよ。ちゃんとリヴジーを。 内田:それは先週までじゃーーっ。もう監督がおるんじゃ。見えてなかったんか,いったい。それ以前にサインの伝達経路をちゃんと把握してるんか?ベースコーチのサインが最終指令なんだからな。 赤松:えーっ,高さんって,サイン出してたんですか? 天谷:えーっ,永田さんって走塁の指示も出すんですか? 緒方:(不穏な空気を察知して)まあ,もう一度ホームできちんとねじを巻き直そう。それより,小早川さん!もうミーティング終わりますから起きてください・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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