ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

試合を通してみれば相も変わらぬドタバタ喜劇で，しかもまたフィリップスがやらかしてしまうという惨劇もあったのだが，終わってみたら勝ったのだからそれでよい。昨日のような無様な負け方をするチームには，試合の内容いかんよりもまず白星を積み重ねて少しでも上を追うしかないのである。しかも相手は断トツ最下位のチーム，本来１つも負けてはいけないシリーズのはずだったのであるから。

とにもかくにも青木高広である。昨日の流れがある中で今日は非常に落ち着いて抑え込んでいた。いや，やっぱり今日の試合の陰の立て役者は倉である。とにかく右打者のインサイドを思い切って攻めていたのが，明らかにベイスターズを面食らわせてまともなバッティングをさせなかった要因だと思う。言っては何だが昨日の石原のような外の変化球一辺倒のリードだったら間違いなくこの結果は保証されなかっただろう。投げさせた倉も，思い切って強い気持ちで投げ抜いた青木高広も，揃ってお見事である。

その意味では，ローテーションの谷間をうまく拾ったと言えるのだが，一方で攻撃面については極めて不満である。はっきり言って６点しか取れなかったからおかしなことになったのである。それもこれも，全部４番バッターが箸にも棒にもかからない結果しか出さないのが原因なのである。とてもじゃないが，素人目に見ても打てそうな気がしない。その上にバッターボックスでなんか哀しそうに下を向いて野球をやられても見ている方は腹しかたたないから困るのである。

今の打順の巡りからいうと，末永東出は上り調子で，フィリップスも明らかに本領を発揮し始めた，そしてマクレーンがそれなりに打ち始めているという現実がある。一方で，フィリップスのレフトの守備はとてもじゃないが見るのが怖い。二日も続けて草野球並みの打球処理をされても困るのであって。やはり本職の内野に戻してやるべきだろうと思う。

となると，マクレーンと守備を入れ替えるというのも１つの手だが，マクレーンのレフトもこれまた余計に怖いところがある。そうなるとである。現状に鑑みて１番好ましいのは，

フィリップスに本職のファーストを守らせること　である。

それが意味するものは，もはや言うまでもあるまい。そのくらいの大手術でもしなければ，今のカープは勝てるチームに，上位を狙うチームに変われない，ただそれだけのことである。

誰に４番を打たせるかって？フィリップスで十分務まるのでないか。梵を１番に戻し，末永を３番。これで十分戦えるのではないか。いや，現状の４番打者の内容を見たら，別に嶋でもいいような気がする。なんとかもおだてりゃ空を飛ぶで，案外それ相応のバッティングをしてしまうかもしれない。とにかく，今の４番打者のオーダーよりも何倍も期待ができるラインナップに仕上がるのではないかと考える。

今のカープに求められているもの，それは白星のみである。今必要なものは，結果を残せそうな選手を優先して使うということだろうと思う。そうなると，しょせん１０年以上Ｂクラスのチームのレギュラーになんて特権を与えてはいけないだろう。勝利に貢献できないような選手には，そもそもレギュラーで出る資格がないのである。その掟は，誰にでも平等に適用されなければならないと思うのだが，どうだろうか。

勝つしかないんだ。

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（後記）
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現行広島市民球場を「登録有形文化財」として保存しよう！
（URLは「http://www.shomei.tv/project-773.html」）の署名プロジェクトである。