ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

正直な話，スターターを見た時点で，映像はおろか音声を聞く気力さえ失ってしまった。

さすがはマーティ・ブラウンである。この愚かしいまでの頑固さは十分賞賛に値する。6連敗，借金7を受けて取った策は，なんと明らかに機能しないと分かっているオーダーに戻すという，究極の思考停止，いや頑なまでの自己正当化である。これはもう笑うしかない。やはり，彼は死んでも自らの誤りを認めないつもりなのだと言うことがよく分かる。

それでうまくいくぐらいなら，そもそも勝ちと負けの数はとっくに逆になっているはずだ。そういう簡単な数的論理すら無視したツケが，今日の結果である。それ以上でも以下でもあるまい。

まあ，確かに耐えきれなかった前田健太も悪いが，それ以前に打つ方だってソロホームラン２本でしか点が取れていないのだ。早い話が結局投打とも歯車が明後日の方向に向かって回っているような状態なのである。これだけでも，今朝の中国新聞ほか大マツダ報道報国会で垂れ流されていた「昨日の終盤の粘りが明日に結実する」という甘いささやきがいかに大間違いだったかという証左である。まあ，今日の試合についてはもうこれ以上何も語るべきことはあるまい。あえて建設的なことを言うとすれば，

二度と前田健太と石原を組ませるな　ということだろうか。

全く話はそれるが，昨日あたりの中国新聞の論調は，なんかいかにも首脳陣，はっきり言えばマーティ・ブラウンの責任を正面から問うような路線にシフトしつつあった。ところが，今朝の記事を見て驚いた。そういう空気が一掃されていたからである（同じ木村雅俊記者が書いたこれとこれを読み比べれば一目瞭然である。これが彼でなければもっとその差は明確だっただろう。）。いや，８回裏から少しだけ見たHTVの中継のアナウンサーの突っ込み方といい野村謙二郎や池谷公二郎の口ぶりといい，実におぞましいほど生温かった。もう流れている空気に批判は御法度と書いてあるのだ。

確かにそうだろう。現状を批判することは，いやマーティ・ブラウンの采配を批判することは，それはすなわち昨年彼の続投という判断を下した者の責任になるのである。昨日の記事などに現れた不穏な空気を一掃するべく，「党中央」からの報道統制が始まったと，断じても間違いではあるまい。そうなると，おぞましくも醜悪な姿が見られるのは実はこれからだということになる。

今日の試合を見る限り，明日明後日の試合に勝てる可能性は，極めて薄い。いや，私もカープファンの端くれであって，これは最大限欲目に見た感想である。客観的には絶無と言っていいのではないだろうか。それだけ負のスパイラルにまみれている。

方法論としてはこれを打開するのは簡単である。１５点くらい取ればさすがに勝てるだろう。ただ，５点取られたくらいでもうギブアップして淡泊なバッティングに終始するような攻撃陣に，そんな意地や根性が見られよう訳もない。

思えばここまでかれこれ十数年間，勝たなくてもファンや球団が許してくれた甘い風土が根付いているのである，負けることを恥だと思う心情のないところに，目先の一勝を必死に追いかけてものにする意欲が育とう訳がない。ましてや，チームの歯車が狂った時をや。

悔しかったら勝ってみろ。この負け犬どもめ。

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（後記）
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現行広島市民球場を「登録有形文化財」として保存しよう！
（URLは「http://www.shomei.tv/project-773.html」）の署名プロジェクトである。