2012/11/13(火)21:50
赤ヘル大反省会;責任者出てこい!その2:指揮官が悪いと部隊は全滅する。
標題に使った言葉は,故鶴岡一人親分が南海ホークスの監督在任中,開幕から成績が伸びなかった責任をとって自ら休養したときに使った言葉である。とはいえ別に最下位に落ちたわけではないのだが,なんせ2リーグ並立後の南海ホークスは1位か2位しかなかったのだから(ほんとの話です。その意味ではジャイアンツより強かったとも言える),3位以下はクズも同然だったのである。何か野村謙二郎に聞かせてやりたいくらいであるが,もっと凄かったのはこれに発憤した南海ホークスの選手は一致団結して優勝にこそ届かなかったが最終的には2位でフィニッシュ,途中で鶴岡親分は監督に復帰したのである。これは,過去唯一「休養」した監督がそのシーズン中に復帰した例である。まさに,戦いの揚程をよく表したひと言として,弊ブログでも時々使わせていただいている。
で,話を戻して,今シーズンのカープの歴史的貧打について触れる。おさらいとしてもう一度今シーズンの球団別打撃成績を挙げておく。
なんといっても,打率はもちろん,四球,出塁率がビリであることを看過するわけにはいかない。カープファンが何かにつけて馬鹿にするベイスターズと大して変わらないどころか,それより悪いのである。これじゃ,点を取ろうと思っても取れるわけがない。GMにビリー・ビーンが来たら今のカープの選手の半分以上はレイオフされるだろう。
それでは,何が原因か。と言うだけ野暮だろう。主に浅井樹が主導して早いカウントからどんどん打っていく,いや振り回すだけの野球に堕してしまったことがすべてである。なんせ中継で出てくる浅井のコメントがいつも「甘い球を積極的に打っていこう」だったのである。そんなもん戦いを放棄しているのと一緒だ。
もっと救われないのは,それを野村謙二郎と高信二が追認し,勝負がかりの終盤戦でもう自爆的な強攻策一本槍になってしまったことである。もはやここには戦術もなければ戦略もない。当てずっぽうで戦争しているのと一緒だ。まあ,日露戦争の時に当てずっぽうで撃った大砲が相手の旗艦に命中して殊勲甲をもらった後の海軍大将がいるのだが,彼も結局日本の進路を誤らせたことを考えると,今の野村=高コンビの続投は,非常に危険である。
確かに,今シーズンの歴史的貧打の責任をとらされ,指導力ゼロだった町田は退団し,浅井も更迭された。代わりに入ってきたのが育成に定評のある新井宏昌と,なぜか打撃コーチに横滑りした緒方孝市。新井さんはオリックスで二軍監督をやっていたくらいだから戦術論には一家ゴンあるだろうが,緒方についてはまったく未知数である。どちらかというと,この打撃コーチシフトは,打撃陣再生のためのシフトと思われる。これで何が怖いかというと,
野村謙二郎と高信二の無能コンビの野球ごっこに口を出させないようにする可能性が高いのだ。
これでは,打撃コーチを刷新した意味がなくなる。あの無能コンビが新井さんの言うことを真摯に聞いてくれることを祈るしかないのだが,何せあいつらは松田元のお稚児さんだから,いざとなったら自分たちが強いと思って開き直るだろう。
さらにいえば,新井さんがたとえば堂林あたりの打撃改造に再生しようとしたら,必ず野村謙二郎は口を挟んでくるだろう。ここまでその無能ぶりをさんざん白日の下にさらし,毎年ひとつは球団創設以来のワースト記録を作ったバカ監督だけに,何か手柄が欲しいのだ。だから今年は何かにつけて選手が活躍すると野村謙二郎の指導の賜と大マツダ報道報国会を使って喧伝していたのだ。すなわち,
キャンプそうそう野村謙二郎と新井宏昌の衝突が予想されるのだ。
こうなったら,もう本当にカープはおしまいだ。気むずかしいところがあって我の強い新井さんは野村謙二郎のような洟垂れ小僧の言うことなんて聞く耳を持たないだろうし,そうなればなるほど野村謙二郎は頑固になるだろう。攻撃力アップが課題のキャンプで,こんな不毛な戦いが勃発してしまえば,それこそ来年は最下位確定だ。それは,やはりハジメ=ケンジロウ悪の枢軸がなせる技である。虚しいことだ。
こんなところにまで,突き詰めたら松田元の存在がクローズアップされるのである。まさにこれぞ,堀治喜氏の「マツダ商店(広島東洋カープ)はなぜ赤字にならないのか?」が著したところと重なるのである。だから,まだお読みになってない方は今すぐ読むべきなのであって,「カープあるある」などを読んで喜んでいる人は自分の教養のなさを嘆いた方がいいのである。ははは,たまにはこのくらい言ってやっても罰は当たるまい。
今年は容赦せんぞ。
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