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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
泣いても笑っても,明日になれば今シーズンのペナントレースが開幕する,もうそんな時期に来てしまった。
昨年と違って,カープの前評判は,それなりに悪くないようであるが,いいとも言えない。いや,オープン戦のていたらくを見たら,それですら過大評価だと思わざるを得ない。特に最後の負け方,野球の内容。悲惨のひと言しか浮かばない。これで優勝です,日本一を奪回するんですなんて,どの口が言うてるんやとしか言えない。WBC組がいなかったからというのは一切言い訳にならない。それは即ちチームの選手層の薄さを露呈していることに他ならないからである。 これだけでも溜息ものなのに,キャンプから続々と出てくる故障,不調,その他による戦線離脱者の山。ここまで順調に来たのは野村祐輔とジョンソンだけじゃないかとさえ思えるほどのていたらくである。それでたとえ正体不明でもいいから秘密兵器のひとりでも出て来てくれるのであれば救われるのであるが,それすらない。一足先に開幕したウェスタンリーグでも,一番出来がいいのがルーキーの坂倉,次に育成のメヒアとバティスタではないかと思えるほど,レギュラー層を突き上げる選手がいないというのが,哀しい事実なのである。 こんな状態で戦わなければならないことが,本当に恨めしい。原因はいろいろあるだろう。チーム全体が,いやカープを取り巻く環境を含めて,みんな昨年の優勝という結果に舞い上がってしまって今年を見る目がなかったというのが正当なのだろうか。去年は出来た,去年は出来た。みんな口癖のようにいいながら,結果その日その日のすれすれ暮らし,そんなことになりそうな予感さえする。 しかしである。ペナントレースが始まったら,そんなことは言ってられない,否,言ってはならないのである。 即ち,勝つしかない。勝利あるのみ。勝利こそすべて。一戦必勝の精神で戦いに臨まなければならないのである。裏返して言えば,敗北は死。敗北によって得られるものは何もない。そのくらいの覚悟が必要なのである。 昨年の開幕前,いい加減あきれ返っていた私はこう書いた。 「はっきり言うならば,カープという球団は,球団上層部は小銭稼ぎに奔走し,選手は必死さに欠けるプレイで相も変わらず勝つということの峻厳さを知らぬプレイに明け暮れ,それを取り巻く善意のファンはそれを「暖かく見守って」負けても負けてもいつまで経っても優勝できなくても下手なペットの聞くに堪えないチャンステーマをBGMに相も変わらぬ屈伸運動に明け暮れている,さしずめこんな構図である。私から言わせれば,ええ加減野球というものをなめとんかとしか言えない。」 この現状は,私から言わせればほとんど変わっていない。それはオープン戦の結果が雄弁に示している。しかしながら,ひとつだけ違うことは,去年カープの選手はそれなりに結果を出したと言うことである。優勝をしたのである。確かに黒田博樹引退という穴は大きいが,それなら去年だって条件は同じである。 やりゃあ,できるんやないかい。なら今年もやれ。 今言いたいことはこれだけだ。とにかく,勝てば官軍。それでよいのである。 昨年は,せっかく交響曲も4楽章の歓喜の歌で完結するかと思ったら,結局Brucknerの9番のように美しく昇天するがごとき3楽章の未完成に終わってしまった。今年こそは,Beethovenの9番のように壮大に歓喜の歌を奏でてみよ。Mahlerの9番でもよいが,どうせならShostakovichの9番のような諧謔さですいすいといってみよ。そのくらいやれるだろう。いや,やれなきゃ嘘だ。 やるんだよ。やってみせろ。いや,やれ。 必死で野球やれ。そしたら女神は微笑むんだよ。 BlogPeopleSIGMA People (告知) 姉妹サイト「ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEX」もよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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