ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日の試合をもし惜しかったと思っている向きがあったら，それは脳内にフローラが湧いている状態になっているから気をつけたほうがよい。今日の試合，全然惜しくない。まさに今のカープが急激に下降線を描いている証拠である。普通にやったら勝てた。でも負けた。それはなぜかということを突き詰めて考えなければならない。

まあ，はっきり言うなら今日の試合をひと言で言うならやっぱりカープは弱かった，それに尽きる。失点はすべてミスがらみ，点を取って追いついても追い越せない。そしてリリーバー不安に由来する継投の隙。こういうのが出たら真っ逆さまに落ちる危険性がある極めて重篤な症状である。それを打開するだけのものが，今のカープにはない。戦力面にも，そして采配面にも。

昨日と今日の連敗で露呈したのは，カープを殺すにゃ刃物は要らぬ，タナキクマルさえ封じればよいということである。特に田中。この3連戦負け越しの最大のアンチヒーローと言っていいだろう。昨日の山路のミスジャッジを悔しいと思わなかったのかといいたい。チャンスメーカーにもなれず，チャンスを広げることも出来ず，挙げ句は守備のミスで大瀨良の足を引っ張る始末である。この3人の最大の弱点はとにかく打ち出すと手がつけられないが打てないとそれを自分で打開することが出来ないことである。だから序盤にこの3人を封じ込めてさえ置けばカープ打線はいっぺんに機能しなくなって張り子の虎と化してしまうのである。

本当に，水道橋の3連勝での内容が実は最低に近いものだったことが，今ここに露呈されていると言ってもいい。相手に締めてかかられたら所詮はやってる野球はたいしたことないからすぐにころころ負ける。10連勝したといってもたかだか貯金は最大で9しかなかったのであるから，落ちるときはいっぺんである。本当に，今こそ締めてかからないといけないのである。しかし，そういう空気が先週末の西宮，このホームでの6連戦で全く見られなかったことが極めて残念である。

もちろん長いペナントレース連敗くらいするのであって，余り悲観するには能わないのだが，気になるのは何度も繰り返すようだが野球の内容の悪さである。しかも今本当にチーム状態としてその悪い空気をみんなで引きずっているのが余計に気にかかるのである。本当に，明日負けたらかなり危険水域に入りかねないのだが，そこを加藤拓也に託さなければならないのが辛いところである。申し訳ないがもう一度ノーヒットノーラン未遂くらいの奇跡を起こしてくれないと，勝てる姿が思い描けない。

たぶん大方のカープファンには危機感がないかもしれないし，大事なことであるから繰り返しを厭わずに述べておく。今のカープ，非常にまずい。ここを締めておかないと，下がるときは一気に来る。

とにかく気合を入れよう。

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