ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

もう各ニュース媒体既報の通り，カープのレジェンドであり言うまでもなく日本球界のレジェンドでもあった衣笠祥雄氏が，天上界に召されてしまった。71歳。まだ早い旅立ちと言って過言ではあるまい。

もちろん生前に明かされることはなかったが，やはり大腸癌を患っておられたとのことである。ただ，癌かどうかは別として，なにか重篤な病に冒されているであろうことは，野球解説を聞いていていて分かっていた。だから，来るべき時が来てしまったというのもまた偽らざる感傷である。

しかし，もっと長生きしてほしかった。何らかの形でカープに貢献をしていただきたかった。非常に残念である。

言うまでもなく衣笠祥雄とという名前は，昭和50年代にカープファンになった我々世代にとってももっとも身近なビッグネームのひとつである。だから書きたいことはいっぱいある。しかし，やはり今は書く気になれない。ひと言で言うならばただただ無念。だから，少し時間をおきたい。それに，きっとキヌさんのことだから，自分のことはあくまで天命なんだよ，もっと現在のカープを見なくちゃと仰るに違いない。

そう，その今のカープだが，今日は勝った。ナゴヤドームで最低のゲームをやって，いやメグが最低の差配をしてチームをボロボロにしてしまったこともあって，今日の試合はまったく期待できなかったけれども，祐ちゃんが頑張った。まあ最後は完投したかっただろうが，それは次への課題ということでいいだろう。きっと今日のピッチングは，キヌさんが解説をしていたら手放しでお褒めになったに違いないと思うし，また文句の付けようもないナイスピッチングだったと思う。

一方の攻撃は，まあ連敗を脱出するにはこのくらい苦しまなきゃいけないかというくらい，やはり出来が悪かった。1回表こそ意地でも今日は勝たねばならないという思いが攻撃陣に共有されていたようにも思えたが，あとはまあさっぱりである。神里のエラーと走塁ミスがなかったら接戦になっていたかもしれぬ。そうなったら，またチームが浮き足立ってとなりかねなかった。

まあ，キヌさんにとってそれが本意なのかどうかは分からないが，なんとなくメグのおかげでチームが瓦解しかけたところを，今年こそキヌさんのために日本一をという線でもう一度まとまってくれればそれでいいのかもしれないし，そうなってほしいと思っている。いや，そうならなきゃ嘘だろう。まずは明日，憑き物が落ちて今度こそベイスターズを串刺しにできるかどうかを見ていきたいと思う。

謹んで御冥福をお祈りいたします。

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