ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

もの知らぬカープファンは今日の負けをどう感じているか分からないが，私に言わせれば，非常にまずいことになったなというのみである。なぜなら，これで十を超える大連敗が視野に入ってきたからだ。酒井とおる師匠ではないが，ここで勝てなかったらもう勝てるところないよというような試合展開だったからである。

本当に弱い時期の南海ホークスのように致命的に戦力がないようなチームならまだしも，今のカープほどのチームがほとんどなすすべなく4連敗するということは，必ずなにがしかの理由がある。今のカープでいうならば，得点力不足，私が常々言うところの火力不足にほかならない。はっきり言って交流戦前夜あたりからその傾向はあったし，その頃から対策を取ればここまで落ちぶれることはなかった。ところがそれに有効な対策を打ち切れないままずるずるとここまで来たのが現状である。だから，この期に及んで打ち合いとか一生懸命追い上げなければならない展開を勝てるわけがない。勝つためにはどうするか。先に点を取って粘るしかないのである。で，今日の試合。乏しい火力で2点取り，エースのジョンソンが懸命に粘りのピッチングをしていた。あとはこれを全力で勝ちきるしかなかったのである。

しかし，まあそこは，死神緒方（もうメグとはいわない。これ以上彼をメグと呼ぶのは魔女っ子メグちゃん世代の私には堪えられない）の面目躍如である。動いたら必ず悪い方向に転ぶ。打たれた今村を責めるのは簡単だが，負け試合には絶対に勝ちパターンリリーバーを投げさせないという頑なな方針の犠牲者でもあるのだ。要するにこういう人が上に立っているということ自体がカープにとって不幸なことであるのだ。なんせ死神だから動けば動くほど悪くなるに決まっている。今のカープにとって唯一勝てるパターンの試合を，指揮官が指揮官であるが故に勝てないという壮大な矛盾が起こっているのである。これはきつい。

と，いうわけで，私も腹を据えた。99.999999999パーセントくらいの確率で明日も負ける。勝てるとするならば，何かの間違いで打線にスイッチが入って大量点が入ったときのみである。仮に九里亜蓮が粘って今日のような僅少差で粘る展開では駄目だ。なんせ上に立つのは死神なのである。幸いに試合の行われている時間は私はテレビを見られないのだが。

これを書いている間に，イーグルス梨田監督の辞任の速報が入った。正直言って今年のイーグルスのチーム状況なら誰がやっても苦しいだろうなと先の3連戦でも思っていたから，智将梨田，さぞかし無念か，あるいはせいせいしているか。彼ほど実績のある監督が組織としてなっていないチームにいたが故に貧乏くじを引くという形になったのは，旧近鉄ファンとしては悲しいものがある。それに比べてカープは，というのは今はやめておこう。

話が逸れた。最後に，昨日twitterで見つけた言葉を，今の赤ヘル戦士にそのまま捧げることとする。言葉の主は，江頭2:50。まさにプロフェッショナルの言葉である。

＞これをやったら次回出られなくなるんじゃないかなんて考えないようにしている。
＞人間，いつ死ぬか分からないからその時のすべてを出し切りたいんだ。
＞俺はいつ死ぬか分からないし，見てくれてる人だっていつ死ぬか分からない。
＞視聴者が最後に見た江頭が手抜きの江頭だったら申し訳ないだろ?

堕ちてこそ見えるものもあるが，それに目を塞ぐものは落ちる一方である。


BlogPeopleSIGMA People



（後記）
引っ越し，新規開店しました。ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEXもよろしくお願いします。