ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日の命題は，ただ単に勝てばよいというだけではなかった。

勝つためには当然菅野から点を取ることは必須条件である。しかし，それだけではすまないのである。菅野から点を取り，かつ菅野に対し決定的な敗北感を与える必要があったのである。その意味では，今日の試合は結果的にそれは満たされた。それは試合途中にテレビ映像に映し出された菅野の呆然とした表情で証明となるだろう。だから，結果論で言うならば，今日はこれでよいのである。

しかし，内容を吟味すると，相変わらず悪い。少なくとも昨日の悪い内容の野球とさして径庭はないというべきだ。5回裏に一気に菅野を攻略した攻撃は爽快感を持つに十分だったが，それ以外は，どちらかといえばなんだかなあと言いたくなることが多かった，気がする。ただ，具体的になにがどうこうと言うことは，今日も結果に免じて呑み込むこととしたい。

むしろ，こういうときはいいことを書こう。何と言ってもフランスアだ。お立ち台にこそ呼ばれなかったが，間違いなく殊勲甲のひとりだ。本当に今の使われ方が見事にはまっている。亀井と陽岱鋼に真っ向力勝負を挑んで勝ったのだから，立派なものだ。しかもワンアウトフルベースだったのである。球も速いがきっとハートも強いのだろう。

こうなったら明日負けていいという話にはならない。昂也がジャイアンツを返り討ちにしてくれるだろうから，攻撃陣は今度こそ今村を逆さに振っても鼻血も出ないほど締め上げなければならぬ。

ひとつだけ不安材料をあげるならば，プレイ中のアクシデントで野間が負傷交替したことだろう。たいしたことなければよいのだが，そうでなかった場合にどうするか。筋から言えば野間を使うために割を食ったと言っていい大樹が上がってきて然るべきだが，ここはひとつ，赤松真人を使ってみたらよいのではないか。出てきたら当然市民球場は盛り上がるし，その熱気はきっとカープによい方に向くだろうから。

内容はハリさんではないが「喝」かもしれぬ。


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（後記）
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