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カテゴリ:つれづれ
正直,まだ前を向ききれない状況であることには変わりはないのだが,やはりそれではいかんと思っているのは一昨日に書いたとおりである。そのためにはどうすればよいかと思って,結局自分の好きなことに没頭すればよいという当たり前のことに思い至った。となるとやはりこれからはカープにと言うところなのであるが,これはもう明後日になればスプリングキャンプが始まってかつ日南キャンプについてはJ-SPORTS1で中継があるのだから,それを待てばいいだろう。
と,いうわけで,他に何かと考えると,やはりものを喰らうということが次の順番である。もちろん宛がい扶持で食べることもよいのであるが,実は自分で作ることもそれなりにできる。今日は,ものを作る話ということにしたい。 私は子どものころから料理の本を読むのが好きだったから,まあ一通りの料理の作り方は頭に入っているつもりだ。ただし,手先が不器用なのと,絵心が決定的にないという欠点があるので,人様にお見せする料理を作ることはできない。かといって自分だけのために作るのはおっくうなのであって(現にひとり暮らしの時は一切自炊はしなかった),やはり料理をある程度やり始めるのは所帯を持ってからだ。ただ,今はパスタ以外は作ることはない。本当はもっと腕を振るいたいのだが,少しは自分が作ることをアピールしなければいけないだろうか。 それでも,肉を焼くという作業においては,今でも私の独擅場である。もちろん多くはステーキかすき焼きだが,最近は焼豚やローストビーフも作る。焼き豚は様になってきたがローストビーフはやはりもっと場数を踏まないと難しい。実は今日もローストビーフを焼いた。特に贅をこらしたものではなく,スーパーで売っているもも肉のかたまりに市販のローストビーフ用スパイスをすり込んで,フライパンで焼き目を付け,オーブンで中まで火を通すだけだ。でもその加減がなかなか難しいのである。 話が逸れかけたが,あまり大きな声では言えないが本音を言うと今でも料理の腕は家人より上だという自負はあるし,そのベースとなるであろう舌もたぶん家人より肥えているのではないかとひそかに思っている。もっとも,毎日料理を作るというのはこれまたかなり厳しい修業なのであって,その点では確かにシャッポを脱がねばならない。実はたまに作るからいいのだというAmbivalentな感情があるのだ。ある意味勝手な思いではあるが,料理人でもない男の料理なんて案外こんなものなのだろうか。 ちなみに,我が家には様々なレシピ本を置いているのだが,私が重宝しているのは帝国ホテルの総料理長だった故村上信夫氏の家庭料理本である。氏の本を読んでいると,憧れの帝国ホテルの料理が家庭料理に降りてくる感じがするのだ。東京日本橋にある「たいめいけん」の洋食レシピ本もよいのだが,やはりこれは素人には少々難しいのであって,エッセンスのみ使わせていただいている。和食では「京味」の西健一郎氏のレシピ本があって,非常に真似できそうでよいのだが,まだ試していない。 そう,目先の「食」に対する欲求を満たすには,レシピ本を読んだり,料理エッセイを読むという手もある。後者では中学生の時に新潮文庫版の「食べてびっくり」に出会って以来敬愛している故森須滋郎氏の一連のエッセイがあって,なかなか良い。前者については,極めつきともいえるのが 「志摩観光ホテル」のフランス料理がカラー図解で紹介されている「海の幸フランス料理」に尽きるだろう。 うむ,ひさびさに嫌事も泣き言も抜きにしてこれだけ書くことができた。やはりこれも進歩だろう。明日は早くも睦月晦日。そうなると,球春が手招きして待っている。 書いていて腹が減ってきた。 BlogPeopleSIGMA People (後記) 引っ越し,新規開店しました。ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEXもよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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