ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

勝ったのは勝った。しかし，そんなもんでよかったねというわけにはいかない。むしろ，腹立たしくて腹立たしくてたまらない。

今日勝てたのは，８点取ったからである。特に１回にやっとこさこれまで仕事を全くできていなかった主力打者が仕事をしたからである。これで負けたら本当に今シーズンはおしまいだ。要するに絶対に負けない態勢に持って行けたからであって，それ以上でも以下でもない。もちろん緒方信者さんたちが口酸っぱく唱道する「守り勝つ野球」では全くない。むしろその考えは有害であることを示したまでだ。

しかしである。結果はともかくとして，それに至るまでのプロセスは，全くもって納得いかない。なにが納得いかないかといって，今日の結果に現状打破，はっきり言うならばこの負のスパイラルを打ち破るだけのものが何も見えなかったからに他ならない。

正直な話，今日のスターターを見た時点で，絶望のどん底に落とされた。というより，緒方くんの絶対に自分の意志を曲げないという強い意志を感じた。自らの体面と現状の結果を秤にかけて自らの体面を取ったのである。よほど，緒方くん的には田中がスターターでなければならない強固な理由があるらしい。よほど小園を使いたくない理由があるらしい。それ以上は書かない。

なので，全くもって今日の内容には納得いかない。それでも勝てたのは，前述の通り主力打者が仕事をしたからに他ならない。そうすれば勝てるようになっているのだ。そこまで今のカープは駄目なチームではないと考えている。今日は１１連敗のままオールスターブレイクに入ったという残酷な事実が主力打者の目を覚ませたということがあったのだろうが，明日明後日がどうなるかは分からない。

それでも１つだけ明るい光を見出すとするならば，やはり小園の存在といわざるを得ないだろう。少なくともファームで結果を残し，フレッシュオールスターで結果を出した選手，そして明るい「スタア」が加わったという事実は，やはり今のカープにとって大きいのだろうと思う。実際，代打一打席だけであったが，小園の一挙手一頭足にベンチは盛り上がったようだ。本来であれば，スターターで，かつ１番でその姿が見たかったのであるが，そこは緒方くんの石頭である。

ついでにいうなら，結果的に値千金の駄目押しタイムリーを打ったのは曽根である。曽根にとって小園は自らの存在を脅かす存在である。実際，小園の代わりに抹消になったのは上本。現状では曽根と役割がかぶる選手である。ここで結果を出しておかないと，次は我が身であるという思いはあっただろう。それがタイムリーに結実したのではないかと思う。そういう意味ではこれも隠れた｢小園効果」であると言っていいだろう。

とにかく，まずは明日である。勝たねばならないのは当然である。なんせ１１連敗もしたのである。これを取り返すまで勝ち続けばならぬ。そのためには，今日の野球じゃ物足らない。もっと選手が活き活きと動き回るような野球でなくてはならない。というより，そのくらいの野球が出来なきゃ，とても現状打破なんて無理だ。いや，３位でよければ別にいいけどね。もっとも，そんな了見で野球やってれば３位どころか最下位になるだろうけれどね。

なにがあっても勝つしかないんだよ。


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