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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
まだ,ペナントレース自体の帰趨は決していない。しかし,ここまでのカープの戦いぶりは,まちがいなく失敗と言っていいだろう。普通に戦っていれば,4月の躓きを取り返して今頃余裕の楽逃げができていたはずである。それをふまえて,敢えて今「なぜカープは失敗したか」というところを認めてみたい。いわば令和ペナントレース版「失敗の本質」である。
などと大きく出てみたが,そう小難しいものではない。ひと言で言えば,緒方くんの弱点は「パラダイム転換」ができないことである。要するに,思考の変換ができないのである。過去の成功体験に振り回されていると言えばいいのか。 緒方くんの采配の短所のもっともたるところに,「形に拘る」ところがある。具体的にそうかというのは弊ブログをお読みの諸兄であればその事象が浮かび上がるだろうから割愛するが,これと決めた形は梃子でも崩さない。融通無碍さには欠けるといっていい。だから,うまく嵌まれば連勝するし,大連勝を3度もやっているのであるが,嵌まらなかったときの修正手段を知らないのである。だから大連敗するのである。 カープの歴代の監督で緒方くん以上の結果を出しているのは古葉さんだけと言っていいだろうが,古葉さんも大概頑固だった。それはやっぱり九州男児,その中でも肥後もっこすの血のなせるわざかもしれないが,しかし古葉さんは,いい意味で融通無碍な人だった。チームの戦い方の芯を決めたらその後は見ているファンも驚かされるくらいの変化を見せることもあった。而して緒方くんはどうだろうか。 戦術的には,もういうまでもない。本当に型どおりだ。用兵面も然り。しかし今シーズンの戦いを見て,戦略についても型どおり以上でも以下でもないことが明白になった。 いうまでもなく今シーズン前に,「三番センター」が流出した。それを踏まえて今シーズン,いやこれから先どのように戦うのかをみていたのだが,結局新たな「三番センター」を作ることに汲々としている印象がある。今のオフェンスのオーダーはある意味現状では理想に近いものと思うのだが,緒方くんは気に入らないようだ。だから5回からいきなり守備を固め出すのである。 そう,緒方くんが口酸っぱく唱道し,フォロワーが盲目的に追従する「守り勝つ野球」こそ失敗の鍵だと言っていいだろう。こちらも何度も書いているとおり,「守り勝つ野球」などというのは理論的にも誤りである。それについては,夏休み中にまた日を改めて書いてみることとする。 今反省しておかないと本当に明日はないよ。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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