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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:つれづれ
いうまでもなく,元赤ヘル戦士の営む飲食店はたくさんあり,そのうちのいくつかは私が実際に言ってここでも書いたところである。そして,濃淡の差はあれど,元赤ヘル戦士ということが看板になっていることは,間違いないところである。
南区皆実町,南区役所近くにある「かずさん」は今や広島におけるラーメンの名店,といってオーバーならすっかり街に馴染んだラーメン屋さんになっているが,もちろん主はかつての中継ぎサウスポー,山本和男さんである。この店には主が元野球選手であることを偲ばせるものは何もないのだが,それでもこの店が紹介されるたびに山本和男さんの経歴が出て来るから,やはり無縁というわけではない。もっとも山本和男さん本人は過去を切り売りしたりしない一方で,一見の客にも気さくに接してくれるから,ちょうどよいスパイスになっているような気がする。 おおむね成功している店は,主の現役時代の栄光が看板である一方で,それを全面的に押し出すことなく,ほどよくそれが店のよいスパイス,言葉を変えれば「店の味」となっているような気がする。弊ブログでも記事にした「Haraya」や「かたおか」もまた然りである。もはや原伸次さんや片岡光宏さんの存在が立派な店の暖簾になっていると言ってよいだろう。今はなき高陽の名店「石伏魚亭 国貞」もそうだった。食事をする店ではないが「Member's 高橋」もまたそうだ。 もちろん私も全部の元赤ヘル戦士の店を回っているわけではないので全て当てはまるとはいえないのだが,やはり成功した店の主は非常に気さくである。なかなか最初に話を聞くには勇気とタイミングがいったのだが,話してみるとみんな気さくないい人である。特に国貞泰汎さんには本当に貴重なお話を聞かせていただいた,と過去形でしか書けないのが残念なくらいだ(蛇足:もちろん国貞さんは今もお元気です。)。こういうのもまたひとつの「暖簾」なんだろう。 修業の一環で「ちゃんこ番」として料理を仕込まれるお相撲さんと違って,プロ野球選手のセカンドキャリアとしての飲食店という選択肢は,そうそう簡単な道ではないだろう。実際,出したもののすぐに畳んだという例もある。しかし,ある程度「看板」というものが使える,こと広島におけるカープのパブリシティを考えるとかなり優位に立つ赤ヘル戦士にとって,然るべき修業を経て店を出すということも,ビジネスモデルとして考えられるべきなのかなという気がする。あとは,いかに看板が「暖簾」に変わるかなのだろう。 今行ってみたい店は,いずれも東京にある「カフェHAGI」(目黒)と,「2-3cafe Dining」(代官山)。いうまでもないが主は萩原康弘さんと小林敦司さんである。 ついでに。水沼四郎さんの店にはよくお世話になったのだが,かつての店を畳まれて今は別のところで開店されているようだが,まだその場所の情報に接していない。可能であれば一度行きたいのだが,さすがに流川をくまなく探すわけにはいかず思案しているところである。 難しいこととは分かっているが。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/11/27 09:46:25 PM
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