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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
杞国に,人の天地崩墜して,身の寄る所亡きを憂へて,寝食を廃する者有り。又彼の憂ふるところあるを憂ふる者有り。因りて往きて之を暁して曰はく,「天は積気耳。処として気亡きは亡し。屈伸呼吸の若きは,終日天中に在りて行止するなり。奈何ぞ崩墜するを憂へん乎。」と。其の人曰はく,「天果たして積気なりとも,日月星宿は当に墜つべからざるか。」と。之を暁す者曰はく,「日月星宿も,亦積気中の光耀有る者なり。只使ひ墜つるも,亦中傷するところ有る能はず。」と。其の人曰はく,「地の壊るるを奈何せむ。」と。暁す者曰はく,「地は積塊耳。四虚に充塞し,処として塊亡きは亡し。躇歩跐蹈の若きは,終日地上に在りて行止するなり。奈何ぞその壊るるを憂へんや。」と。其の人舍然として大いに喜ぶ。之を暁す者も亦舍然として大いに喜ぶ。(『列子』天瑞編)
いっそのこと白文で押したいところだったし,そのほうが面白かったかもしれないが,めんどくさかったのでやめた。長々と書き下し文を展開したが,いうまでもなくこれは「杞憂」の語源となった文章である。この文章の示すとおり,そもそも「杞憂」というのはいい意味で使われるべき言葉ではなく,どちらかといえばNegativeなニュアンスを持った言葉である,などということは賢明なる弊ブログの読者諸兄には言わずもがなだろう。 こんなことを書きたくなったのは,最近カープファンの一部がそれこそ天がいつ崩墜するか,地がいつ壊るるかを嘆いているようだからである。全くバカバカしい限りだ。 先日鈴木誠也が元新体操選手でキャスターの畠山愛理さんと結婚したことが発表された。これはもう掛け値なしにめでたい話なのであるが,それで誠也が東京にマンションを買ったとかなんとかいう流言が飛び交い,果てはこれでFA権取得の暁にはジャイアンツに移籍するだろうと言うことを本気で思っている向きがいるらしいのである。まったく,アホかというほかない。本当にどうしようもない取り越し苦労というべきだ。 さらに蛇足ながら付け加えるならば,誠也のFA権の帰趨を心配するならば,それまでにカープ球団がいかに誠也に対して高値で処遇するかを見守ることに尽きるのだ。平たく言えば,誠也の年俸を抑えにかあかるような真似を許さなければよい。何故それに思いをいたさないのか。本当にアホとしか言いようがない。 え?まさか「カープには金がない」というハジメが流布している言説を信じてるのかい? はっはっは。くたばっちまえ。 心あるカープファンの方々は,その欺瞞性にとうに気がついておられるはずだが,まだこんなデマゴーグを信じている愚か者が多いことは悲しまなければ,否,それを憎まなければならない。要するにそういう連中はハジメの手兵であるも同然なのである。これは唾棄すべき存在と言わざらんや。 いつまであほうどもが騒ぐのかはしらないが,こういう事象は徹底的に批判しなければならない。物笑いの種にするだけでは足らぬ。それは畢竟傍観しているに等しいからだ。 許せないものは許せない。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/12/13 09:26:48 PM
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