緊急事態宣言発出せらる日の夜空に呟く。

緊急事態宣言ということで，いろいろと世の中に影響は出るだろうと思うが，それを先回りして考えることもまあ疲れることだし，あんまり意味もない。ただ，今回については言いたいことはあるけれども，その思いは昨日半分くらい吐き出した。だから敢えて屋上屋を架さないこととする。 いうまでもなく球界に影響を及ぼすこと大だと思われるし，NPBもJリーグも日程の完全なまき直しを余儀なくされ，きっと予定された全試合の消化は不可能とも思われるところである。しかし，それについて今日は敢えて書かない。それはきっと今後いろいろと話が進んでいく上で情勢が二転三転することは目に見えているからである。だから，今分かったようなことを書いても意味がない。 むしろ，今だからこそ書いておきたいことを書くことがはるかに健全な知的営みだろうと考える。現状はまさに危機的状態であるが，しかしたとえばNPBも何度も危機的状況を乗り越えてここまで来ているのである。それに比べれば，今回の危機が乗り越えられない危機とは思えない。むしろ，その危機に乗じて現れる本当の悪魔を祓い飛ばすことが重要であると思うのである。 話をNPBに絞ると，直近の危機というのはいうまでもなく2004年だろう。これについて書いていれば記事何本分にもなるので省略するが，大阪近鉄バファローズの経営危機に乗じて忌まわしき宮内義彦が球界支配を画策して「1リーグ10球団」を仕掛けたものの，最終的に失敗に終わった，あの騒動である。この事件，本丸は実はダイエーの破綻処理だったのであって，孫正義が肩代わりしなければ本当に最悪のシナリオになっていてもおかしくなかったのである。 まあ，新型コロナウィルス騒動で直ちに経営が傾く球団があるかどうかは分からないが，もし仮にあったとしたらまた宮内が亡霊を呼び覚まそうとしてくるかもしれぬ。それが可能なのは，遺憾ながら自称野球ファンの中にその考えを支持する向きがあるからであって，そちらの方が忌々しいのである。何度も言うが，この考え方は完全な誤りである。 敢えて言う。球界をさらに発展させたければ，結論は一つ，拡大あるのみだ。だから1949年の2リーグ分立（心あるファンならば決して「分裂」と言ってはならない。）は，その限りで正しかったし，MLBがたびたびexpansionをやっているのはある意味当然なのである。最近では王貞治翁が16球団構想を掲げているが，近年の球界の情勢に鑑みてまことに適切な考えというべきだ。 たぶん賢明なる弊ブログの読者の御方々であればこれ以上の説明はまさしく屋上屋を架す者と思料するが，残念ながら頑なな縮小均衡至上主義者も存在する。私に言わせればあっち行け，シッシッくらいでしかない。まあ縁なき衆生は度し難しの一言で片付けたい。 今回の新型コロナウィルスが各球団にどれほどの影響を及ぼすかは分からない。しかし，仮に経営に影響を及ぼしたとしても，絶対に縮小均衡至上主義者の戯れ言に耳を貸してはならない。むしろやらねばならないことは拡大，expansion，Erweiterungなのである。 ちなみに，カープの経営は全く左右しないだろう。これも残念なことだが相変わらずカープには金がないという神話にすがりついている向きが多いのだが，これまた糞食らえである。金ならある。ただハジメが私的に貯め込んでいるだけだ。 それに，球場での試合数が仮に減ったとしても，信者がたくさんグッズという形でお布施をしてくれるでしょ。これまで訳の分からない飢餓感煽り商法をやっていたのを改めれば，減収分はすぐ埋まるんじゃない？数量限定販売をやめてほしい人に売れるだけ売れば。あ，ひょっとしてそれを手に入れるのが一つのPrivilegeになってて，カープファンの中にHierarchyを作ろうとするハジメの統治政策の肝だったのか。あーあ。 われながらうまく落ちにこじつけられたと思う。 BlogPeopleSIGMA People