ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日も書こうと思えばネタには困らないようだが，敢えて緩く昨日の続きを書きたい。

さて，サンフレッチェが1回目の降格となった2003年の元日，ファンへのお年玉はセザール・サンパイオ獲得の報だった。正直，これがなければ1年での昇格ができたかどうかは分からない。それほど2003年シーズンは苦しかった。しかし，サンフレッチェはそれで安心してしまったのか，その後の外国人補強はどうも微妙だった。もちろんジニーニョとかベット，ウェズレイという例もあるのだが，どうもインパクトとしては弱かった気がする。それが2007年の二度目の降格に繋がったと思っている。

その傍証が，2007年シーズン途中に獲得したイリアン・ストヤノフ。彼がどうこうではなく，ストヤノフを獲得しながらブルガリア人通訳を雇わないというあり得ない事態を引き起こした。ほんとうにサンフレッチェというチームは組織として腐っていると思い知らされたものである。2008年にJ2を圧勝で駆け抜けたことからして，本来はJ2に落ちるほど戦力は弱ってはいなかったはずなのだが，組織のたがが緩むとこうなるというべきなんだろう。結果的にこの年，外国人選手でまともにシーズン通して働いたのはイリアンだけなんだが。

その後は，東欧路線から謎の韓国路線にシフトしたりして，これまたサンフレッチェの外国人補強の迷走が見られるのだが，とにもかくにも2012，2013年の連覇と2015年の優勝に結実したのは，やはりミハエル・ミキッチのおかげと言っていいだろう。後はもちろんドウグラス。しかし，ドウグラスがブレイクしたことがサンフレッチェの補強の脇の甘さを見せる契機になったというのが皮肉なところである。

2017年については，語るに落ちる。期待されたフェリペ・シウバを機能させることができず，あわててパトリックを獲得したのが結果的には吉と出たのだが，とにかくパトリックに当てて何とかしようというサッカーまで堕落したと言ってもよい（もちろんパトリックに何の責任もない）。そもそも論としてサンフレッチェのサッカーが混乱していたのだろう。事実，サンフレッチェでは守れないMFという評価しかなかったアンデルソン・ロペスのコンサドーレでの活躍をみると，余計にそう思う。

まあ，少しはサンフレッチェの強化部にもこの迷走で薬が効いたのか，今の外国人編成は筋がよいと思う。昨年久し振りに見た試合でもドウグラス・ヴィエイラとレアンドロ・ペレイラ，ハイネルのトリオの働きは見るものを納得させるものがあった。加えてひさびさにサンフレッチェが大枚叩いて呼んできたエゼキエウも要注目だ。

こうやって見ると，まあサンフレッチェの外国人補強は，極端な期待外れはない一方で，ほんとうに補強ポイント分かって呼んでる？と思いたくなる補強も見られることも確かだ。そして，そんなのが積み重なったときは，やっぱり苦労している。実際，とりあえずそれらしい外国人呼べばいいやと考えているとしか思えないケースもある。

ただ，かつてと違って，今のサンフレッチェのファンは3度の日本一を知っている。2017年の体たらくで強化部が散々叩かれたことで今があるのであれば，やっぱりファンの目は大切と言うことだろう，きっと。

と，いうわけで，今日の一冊。

​京都たのしい　社寺カタログ

関西三県も緊急事態宣言が解除されることとなった。もちろんすぐに京都旅行へと言うわけにはいかないだろうが，その光は差した。京都社寺巡りの予習をしてみたいところである。

さて，寝かしたネタを明日以降から吐き出そうかな。


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