ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日は既に天使さんと悪魔さんがひさびさのご登場となったわけであるが，明日忙しくなるかもしれないこともあって，なんとなく今日のうちにもう一本書いておきたくなった。と，いうわけで，連休中でもないにもかかわらず連投してみたい。今日はサードについて書いてみたい。

これについては，ひとつの最適解が存在する。すなわち，ピレラで固まればそれにこしたことはないのである。ここまで少なくとも打棒では非常にいいところを見せているし，練習試合とはいえアーチをかけた。素人目ではあるが日本で苦労するタイプではないように思う。根がアーチストでないことは確かだが，今のNPBでは必ずしも根っからのアーチストがアーチを重ねるとも限らないことから，かえって馴染むような気がする。

問題は，すべて「サードでの」ディフェンスである。もともと守備で崩れる選手ではないはずだが，なぜかMLBからサードの守備は苦手にしているようだ。これは通算のサードでの守備率が物語っている。

かつてカープに在籍していたエディ・ディアスはセカンドとショートで堅実な守備を見せていたが，なぜかサードはだめだった。理由は分からない。そういえば木村拓也もジャイアンツ移籍後はサードをときに無難に務めていたが，カープ在籍時はほとんどサードを守らなかったし，守っていても危なっかしかった。やはりサードもまた本来は専門職なのかもしれない。確かに廣岡達朗翁は「サードなんてプロ野球選手なら誰でもできる」と曰ったが，それはきっと長嶋茂雄という人への当てこすりであっただろう。

で，オープン戦で少し見た限りだが，ハンドリングには問題はないと思う。問題は全てスローイングだ。どうも紅白戦でもあまり改善はされていなかったようなのが些か引っかかる。開幕まで3週間を切った今，できることは守備練習しかないのだろうが，開幕直後にミスを連発するとそれが打撃への影響を及ぼすおそれもなきにしもあらずである。

これに対する処方箋は，案外少ない。ひとつはサードを諦めてレフト，もしくはファーストで起用することだが，強打者ポジションであるサードを誰が務めるかという論点が残る。安部はやっぱりオプションの域を出ないと思う。メヒアがフィットしてくれればよいのだが，その場合は外国人枠との相談となるのが辛いところである。

もうひとつの選択肢は，もうある程度開き直って気持ちよく打たせることだろう。サードを守る強打者にはそれはある程度許されることでもある。あんまりエラーが続くようなら考えものだが，時に出るくらいならご愛敬とみるだけの鷹揚さを持ってもいいのかもしれない。私は杞憂のようにも思えてならないのだが。

さあ，オーダーの論点はこのくらいにしようと思う。練習試合になれば見えてくるものもあるだろう。

このシリーズの時は「今日の一冊」はお休み。


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