ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

祐ちゃんが粘りのピッチングを見せて7回無失点，そして主砲のホームラン３発で点を取るという理想的な展開だったのであって，まあこれで勝てなきゃもはや勝てるところはないよといってよいほどのものだった。と，いうわけで，敢えてなにも付け加えるほどのことはない。

しかし，本当に今日も祐ちゃんは粘り強かった。７回７安打２四球で三者凡退に抑えたイニングはなかったけれども，その代わり三塁も踏ませなかった。素晴らしいのひとことである。ようやく自分の生きる道を見つけたのだろう。祐ちゃんよりも速い球，いやもっとえぐい球を持っているピッチャーはたくさんいるが，それでも目が出ない向きは祐ちゃんの爪の垢を煎じて飲めば良い，いや冗談抜きでよく祐ちゃんのピッチングを研究すべきだと思う。

あとはまあ，もっとオフェンスが活発になればいいのにねえと言うところだろうか。もちろん西川の二本のホームランはいずれも効果的だったし，誠也のホームランはこれぞ赤ヘルの主砲の仕事と言いたいところだったが，相手を崩して取った点ではない。それができなかったことが，まあ敢えて言えば課題だろうか。ただ誠也のホームラン，ドラゴンズバッテリーがインサイドをしつこく攻めてきたのを狙い打ちで仕留めただけに，価値があったというべきだろう。

しつこく言うようだが，連敗を止めるにははけっこうな労力がいるし，長い連敗になるとそれだけチームのバイオリズムが下がっているわけだからより一層の上向きベクトルが必要なわけだ。今回も３連敗，しかも木金土とまさにあり得ない負けと引き分けを重ねてきただけに，大型連敗のときと同じくらい，打破するために内容のある勝ち方が必要だったというべきだろう。今日はその意味でも本当によかった。

もちろん，これで全てよかったと言うには早計だろう。羽月の活気ある攻守は間違いなくチームにアクセントを与えているが，どうやらこれは堂林に何かアクシデントがあったことによるらしい。これについてまだ公式な発表はない。休養目的ならばよいのだが。また，羽月に代わって二軍に落ちたのは小園だが，その小園，今日のウェスタンの試合にも出ていない。これも謎だ。どうも今年のカープ，會澤の一件からコンディションに関する情報を統制する方向に向かっているようだが，何を考えているのやら。

それに宇草。攻撃面での活躍は評価できるが，レフトの守備はちょっと擁護できないプレイが続いている。今日のビシエドの「レフトゴロ」だって，万一ショートの送球が逸れていたら大事になっていた。もちろん現在は初期不良段階ともいえるのだが，このままで良いとは思えない。

来週は西宮→横浜と遠征が続く。この両球場では今シーズンろくな成績を残していないが，一方で対戦する相手もそんなに調子がよいとは言えないので，上位に進出しますというなら叩いておかねばならない。問題は木曜日の先発だ。床田の中５日か，それとも二軍からの登用があるのか。きっと相手はカープに相性の悪い青柳を飛ばしてでも西勇輝を持ってくることが予想されるだけに，佐々岡の考えどころだろう。まああの盆暗に期待するだけ無理というものか。

悔しかったらドラゴンズのように白星を並べてみろ。


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