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カテゴリ:私の音楽館
今日で睦月も二週間,もうあと二週間ちょっとでスプリングキャンプが始まるところであるが,これもコロナ禍でどうなるか分からないし,だいいち広島だってどうなるか分からない。そもそも鈍重なカープがまともに動いている姿が見えるわけもない。と,いうわけで,今日はおしまいとするのも芸がないので,ちょっと毛色を変えてみたい。ひさびさに音楽ネタを書いてみることとする。
このところ私は,年末に一年の音楽を総ざらえしたうで年始にピックアップして聞くのが習いとなっている。そこでまあ歌を覚えるという算段なのであるが,昨年はそれができなかった。要するに一昨年の歌はほとんど心に残らなかったということなのだが,今年はこれという曲があったのでひさびさにipodのプレイリストを作った。少しだけ年始に書いたが,やっぱり「香水」とあいみょんの「裸の心」は心に残ったところである。 しかし,去年を代表する曲と言っていい「香水」を歌った瑛人にしろ,あいみょんにしろ,ひとつだけ不満があるのだ。それは,その歌唱法である。声が伸びないというか,あんなにぶつ切りの感じで歌わないといけないのだろうかという違和感を感じるのである。 私の音楽のイロハというのはすべからくピアノの講師をしていた亡き母から受け継いだものと言っていいが,正直あんな歌い方の真似をしたらことごとくダメ出しされただろう。いや,いつぞや書いたとおり母は松田聖子が出るたびに「下手くそ」と言っていたのだが,松田聖子の発声法は非常にオーソドックスである。母に瑛人やあいみょんの歌を聴かせてどう思うか聞いてみたいのだが,もちろんそれは叶う由もない。 念のために言うと,あいみょんの曲は歌詞もメロディも非常にいいと思う。そして「香水」のサビのメロディの暴力的なまでのキャッチーさはキダ・タロー翁やつんく♂をも彷彿とさせるものがある。だからこそ,あの発声法が惜しいと思わざるを得ない。意地悪な言い方をすれば歌のうまい素人のカラオケ芸と径庭がないとさえ言えるのだ。 しかし,これはあくまでも私の耳が古いだけなのかもしれない。ああいう歌唱法が最近のトレンドなのだろうか。蓋し米津玄師もあんな感じだし,逆に言えば少し練習すれば誰でも手の届きそうな感じと言ったらいいのだろうか。 しかし,音楽なんて所詮は個人の嗜好以上でも以下でもないのだ。人の嗜好をどうこういうのは野暮というものだが,最近のトレンドがどうだからと言って自分の考えを曲げる必要だってないはずだ。平成から令和になって音楽のトレンドは変わっているのかもしれないが,やはり思うに昭和歌謡最強である。きちんと声を出してこそのプロ歌手だという思いは,消えない。現にLiSAとかMISIAとかSuperflyはきちんと声を出してるしね。 あーそーか。だからライブで生歌歌えない自称歌手が跋扈するんだな。彼ら彼女らにとって,歌える歌手なんてraison d'êtreを脅かすものでしかないもんね。本当にジャニタレとか坂道系とか歌手と名乗るのをやめてくれないかな? でも変える気はないよ。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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