ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

2021/04/09(金)23:59

観戦日誌;褒めたいけれども成果薄し。

今日のカープ(4141)

寒かった。本当に,寒かった。ただでさえ気温が下がっていたようなのであるが,それに輪をかけたのは強風。せっかくだからと思って一杯だけ飲んだビールが徒となって,まあ冷えること冷えること。途中一杯だけホットコーヒーを注入して少しは温まったが,試合終了の頃にはブルブル震えていた。春先のナイトゲームあるあるだが,ここまでまともにやられたのは久し振りだ。 で,肝心の試合だが,大瀬良大地対菅野智之という時点でロースコア覚悟の試合ではあった。大瀬良も菅野もきっと調子自体はあまりよくなかったのだろうが,そこは二人ともリーグを代表すると自負する投手である。そうそう大崩れすることははなかったとは言える。その結果が今日のスコアだったと解するならば,とにかく勝ってよかったという結論に至るだろう。 しかし,それで終わらせていいかと言われると,甚だ疑問だ。カープからすれば,昨日一昨日と飛車角落ち以下の相手にあり得ない惨敗を喫しているのである。今日は何がなんでも勝たねばならなかったのであって,それは相手が菅野だろうが何だろうが変わらない。その意味では今日の結果は最低限のものとみるのが正当だろう。もちろん最低限の結果だろうと何だろうと勝てばよいともいえるのだが,やはり優勝をしたい,日本一を目指すというならばある程度クリアしなければならない線というのはあるのだ。 その点から見ると,実に寂しい試合だったと言わざるを得ない。オフェンスの見せ場は菊池の先頭打者アーチと誠也のホームラン,いずれも1回に出た二発のみ。最初にぼかぼかと殴っただけである。あとはまあよろしくなかった。特に中盤から終盤,おそらく河田のイニシアティヴであるだろう意味不明の走者の動きとか作戦とかが散見されたが,全く得点に結実することはなかった。こんなの一種のMasturbationであって,見せられる側は面白いものではない。 それでも勝てたのは,ピッチャーがよく頑張ったというのもあるのだが,はっきり言ってジャイアンツのオフェンスがボロボロだったからに過ぎない。あわやと思ったのは7回に森浦が連続四球を出したときだけ。あとは,肝を冷やすような打球すらなかったのだ。そりゃ今のカープの投手陣だったらゼロで抑えられる。さしものジャイアンツとて大駒二枚落ちで戦えるほど甘くはないということだろう。逆にいえば,あと2試合,落とすことはまかりならぬとさえいっていいのだ。 もうひとつ付け加えれば,やっぱり田中広輔である。改めてスタジアムで見て,攻守に大幅に劣化していることを思い知らされた。攻撃はもはや論外といってよいし,ディフェンスは残念ながら三流である。正直にいって,小園だったら,矢野だったらアウトに出来ただろうなという打球も散見されたし,7回表,梶谷のショートゴロの際のファーストへのスローなど目を伏せたくなった。要するに,もう見てられない。スタジアムのお客さんも正直で,田中の打席には反応が薄いし,田中のところに打球が飛んでヒットになると溜息が漏れるし,7回裏にバントファウルになったときなどなにをやっているのかという反応があった。ほんとうに,誰のイニシアイティヴであんなに使われてるのかと訝らざるをえない。 1980年代後半のCG戦は,互いのプライドを賭けたバチバチの意地の張り合いだったし,ロースコアであろうと大差が付こうと点の取り合いになろうと,その結果を納得させるだけの内容があった。而して今日の試合は,まさにそれとは似て非なるものといわざるを得ないのであって,非常に寂しい。まあ,だからこそ,優勝するというためには負けてはならないのである。 それでもまあ勝ってよかった。 BlogPeopleSIGMA People

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