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テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
まあいろいろと言いたいことは山ほどあるけれども,取り敢えずはこういう試合を勝ちきったというところに昨年との違いを見出したいと思う。ヒーローインタヴューに呼ばれたのこそ菊池だが,今日の大ヒーローが奨成であり,栗林であることはこの試合を見ておられた方であればお分かりいただけるだろう。あの最悪の流れの中で代打一振り二塁打を打った奨成と,1点勝ち越したとは言え8回裏の流れもあってしかも2番からの攻撃を三者連続三振に切って落とした栗林は,どれほど褒めても褒めたらなくはない。
采配という点では疑問符どころか悪手だらけだった佐々岡であるが,原タツノリ君が中川を出してくれたおかげで奨成というフレッシュな勝負手を切れた。奨成もそれに応えたというか,出たくて出たくてうずうずしていたに違いない。そう言う中で結果を出すのが,奨成の持っているスタア性と言うべきだ。そして栗林。今シーズン初めてギアの入った本気モードの姿を見たのかもしれない。これだったら,本当に安心してクローザー任せられる。 しかしである。今日の試合,こういう内容で勝っていては本来いけなかったことは間違いない。8回裏のみクローズアップされるが,そこまでのオフェンスの差配にもたいがい問題ありと言うべきである。私に言わせれば,序盤で8点くらい取って中盤で手が届かない範囲まで突き放せたはずだ。昨日の今日ではあるし,上位打線も振れている気配があったから,もっと火力を前面に押し出していけばよかったはずなのにと思う。その当たりのオフェンスの差配について言いたいところだが,要するに佐々岡はオフェンスに関しては行為無能力者だから,どのみち河田の差配だろうが,やっぱりよろしくない。 問題の8回裏だが,まあこれこそ戦術的には最低とされる戦力の逐次投入というものであって,失敗して当然である。森浦交替のタイミングはともかく,あそこで大道が精神的に準備が出来ていたかというところであって,そのあたりの見切りが出来てたのかどうかである。それが非常に疑問だったといわざるを得ない。まあ,それでもある意味結果論かもしれないが。 もっとも,森浦だって大道だって,もちろん栗林だって,このまま完璧なまま一シーズン投げられるわけがない。不出来な日もあれば失点してしまう日もある。今日など,ある意味森浦と大道で落としかねない試合だったのである。それを落とさずに勝てたと言うことに,少しだけのポジティヴな要素を見ればよいと思う。だいたい,ルーキーに過度な期待をしたり勝ち負けに責任を過度に負わせなければならない時点で,やっぱりチームとしては終わっているのである。 その意味では,明後日からのホームゲームである。相手はほとんど死に体。普通に考えたら落とすことなど許されないと言ってよかろう。そのためには,首脳陣がもっとしっかり,合理的な差配をしなればなるまい。幸いにオフェンスは結果を出し始めているのであるから,それをスポイルするような差配はやっぱりしてはならないと思う。 最後に,8回裏の隠れたヒーローは小園である。確かに亀井の当たりを内野安打にした守備はいただけなかったが,ツーアウトになったゴロの判断とスリーアウトになった守備はよかった。まあ,正直田中だったら危うかっただろう。こういうところにも,時計の針を逆に回してはいけないという野球の神の啓示を感じなければいけないのだ。 これから走らなきゃいけないんだよ。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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