ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

この5連敗の内容たるや全く悲惨のひと言であるし，逆に普通にやっていたら全部勝っていてもおかしくないのは見え見えなのであって，よほどのアンポンタンのカープファン以外はそのことに気がついている（と，思われる）。それを受けての今日なのだが，輪をかけて悲惨さが際立つというところに現状の哀しさがあるといってよい。

とにかくバカオカが打った手が全くもって意味不明だ。サウスポーの高橋優貴相手に右打者を並べるというのは百歩譲って理解できなくもないのだが，2番堂林，5番長野と調子が下がっている選手を並べるセンスが哀しいほど悪い。せっかく今日は會澤の離脱を受けてファームで打ちまくっている正隨を上げたし，もちろん奨成という選択肢もあるところなのだが，全くスルーである。よほどこのチームには選手間にヒエラルキィが厳然とあるらしい。それをさらに端的に示したのが9回裏の代打のチョイスなのだが，まあこれ以上は言わぬ。

それでも負けなかったからよかったと言いたいところであるのだが，それは平時のセリフである。今のカープはまさに5連敗中という緊急事態だ。そこを脱するためには白星しかなかったところ，それを取れなかったということは実は敗北に等しいのである。だから，引き分けだ，よかったねと言う向きに対しては，脳みそに蛆でも湧いてるのかといわざるを得ないのである。そしてそれは今日の試合を受けて当局が押して来るであろう方向性と一致するのであるが。

しかし，こうなったのも全ては球界の主流となっているデータ戦略とフライボール革命に背を向け，正体不明の「守り勝つ野球」なるものを推進してきたツケといわざるを得ない。現状のカープのオフェンスを見るに，攻撃では使えない駒が多すぎるのである。代走と守備固めなんて二人も三人も要らないし，2億円もする存在自体無意味な大駒だっているのだ。まずはここを整理していかねばなるまい。

さらにいえば，今のカープ，コーチ陣が全部使えない。投手や守備走塁部門もいいとはいわないけれども，ことに打撃部門。一生懸命当て逃げしか能のない選手を輩出してどうするつもりだ。結局長距離打者の心を知らないのが長距離打者を育成することなんて出来ないのだろう。燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや，である。え？「伊万里のイチロー」がいるって？まさか。

ほんとうにね，このままだったら10連敗は優にするよ。そこまで落ちぶれてやっぱり現状はおかしいと言ったって遅いんだよね。手を打つなら今のうちだよ。いや，今しかないよ。

勝たなきゃ意味ないんだよね。


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