ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日明日と試合がないこともあって，なんとも気が抜けたというかなんというかというところなのだが，さすがに昨日の試合を受けた後のカープファンの論調は，現状を擁護する向きは減っているようだ。いや，端的にバカオカやバカワダの資質を問う声が日増しに高くなり，中にはそれが当局のど真ん中へ向けて投げ込もうとしている向きも出だしたところである。まあ当然だ。私心なく，というよりカープの試合をエンタメとしてみていれば，現状は限りなくおかしいことは自明なのであって，それ以上でも以下でもない。

しかしである。私に言わせれば，何を今さらという感じがしてならないのだ。そもそも論として，バカオカを本当に信じてたの？という問いを投げかけずにはいられない。騙されたという前に，騙された相手は信ずるに足りたのかい？ということである。もちろん騙した方が悪いことはいうまでもないのだが。

今を遡ること一年半前，すなわち緒方政権が自滅のようなかたちで崩壊した直後，バカオカ，もとい佐々岡を監督に擬する動きに対して，私は次のように書いた。

「それでは何故今佐々岡を監督にしてはいけないか。理由はひとつ。今のカープに必要なのは「勝てる指揮官」だからである。指揮官として未知数の人に務まるほど今のカープの監督というのはお手軽な商売ではないのだ。もし監督にしたければ，数年でもいいからまさに勝たせるプロのような指揮官の下で修業させるべきなのである。」

「多くのファンはもう敗北主義に流れて「決まった以上は応援しよう」という向きが多いが，違うだろうと思う。それで緒方くんの一年目が失敗したことを忘れたのだろうか。佐々岡がなにを思ってどんな戦略をもって戦うかということを厳しく吟味する必要があるだろうと思う。」

ひとことで要約するならば，「佐々岡に何が出来るか」と嘯いていた以上でも以下でもないのであるが，残念ながら私の見立てが正しかった。結局佐々岡を指揮官に推した者の論拠は畢竟人柄がいいという域を出なかったのであるが，それを信じて指揮官としてものになると思ったのであれば，相当おめでたいといわざるを得ない。言い方は悪いが，騙された方にも問題ありだ。

それでも地球は動く。幸いなことにペナントレースはまだ終わったわけではないし，まだまだ諦めるには早い。ならば，前を向かねばならぬ。しかし，今のままむやみに刃を抜いたところで，ドン・キホーテになるだけだ。適切な準備と体制変革が条件となることはいうまでもない。それができるかどうか。まあ，無理だろうな。

さて，明日，カープ球団当局はどのよな大本営発表をばら撒いて怒り沸き立ち始めたカープファンを抑えようとするか。見ものではある。その内容によって，明日の記事内容は変わる。

私の目の方が少々世間よりも先を行っているらしい。


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