ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

9連敗は，目前だったし，きっとそうなるだろうと思っていた。いい野球はしていたのだが，点にならないし取ったら取られる悪循環だし，要するに勝てそうな気配が全くなかったからである。８回の表は冷や冷やものだったし，裏の攻撃もあっという間にツーアウトで，９回には不沈艦平良海馬が控えていることを考えると，絶望への一本道が続いているのみというべきだった。

やっぱり，長打力は正義なんだよね。ギャレットの強い球をものの見事に引っ張った林と，エンドランがかかっていたからとはいえやはり外の強い球をきれいに叩いてレフトスタンドに放り込んだ宇草。時代はもはや「三連覇レガシィ」の者じゃないということを示したとともに，やっぱり勝ち抜くにはパワー野球こそが正しいことを証明したということなんだろう。それを頭の悪い佐々岡にも分からせるために，野球の神がこの結果を出し給うたのだと思う。

とにかく今日は勝ったということでよしとしてよいし，まあようやくどの選手にも死に物狂いの必死さが見えたような気がするのだが，問題は明日以降である。正直，今日苦労したのは８連敗中で流れが煮詰まっていたということのあるだろうが。ここまで黒星を連ねてもまだ佐々岡や河田には譲れない一線というのがあるのだろうなというところが見えたからというべきだし，そういうところが興醒めだったのである。

と，いうわけで，いいたいことは山ほどあるけど，今日は呑み込みたい。

それにしても，今日このくらい目の色変えて必死にできるなら，なんでもっと早くできんかったんやという思いは消えない。もちろん負けているからといって選手が必死にやっていないという気はないが（だいたいそうだったら怪我するしね），やっぱり必死さにも何段階かあって，その日さえ終わればいいという必死さと，死に物狂いの必死さというのは違うのだと思う。そしてプロの仕事では，その両者は相当の結果の差となって現れるんだろう。

最後にひとことだけ。

今日勝ったからといって，佐々岡は免責になるわけじゃないからね。本当に反転攻勢をかけたいならば，やはり解任が正しい。もし今シーズンも指揮を執りたいのならば，オリンピックブレイクまでに借金完済厳命，かな。

明日勝てなきゃ意味ないんだよ。


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