床田への御褒美だろうね。

なんか，そうとしか言いようがない。ここまで今シーズン苦悩しながら鍛錬してきた姿にようやく神様が報いてくれたというべきなのかもしれない。 今日の床田は，完璧で隙がなかったというわけではなかったと思うが，それにしてもよく粘った。前半はむしろジャイアンツの方が押し気味だったといえるだろう。その意味では膠着状態の中でいいタイミングでしかも2点先制して，そこからの床田は一段ギアが上がった。そして9回。明らかに無理筋だろうと思った続投で，しかも小園の失策で先頭打者を出すという最悪の展開。そこで出た上本のビッグプレイ。これはもう天佑としか思えないのである。 その上本のビッグプレイだが，正直私はあの打球で上本が飛び込んだ時点で目を伏せそうになった。テレビで解説していた野村謙二郎が言っていたが，あのプレイは正面の打球に正面から飛び込んでいく，いわば正面衝突のようなプレイだったから，どちらかと言えば成功よりもそうでない可能性が高いというべきなのである。上本の勇気は褒めなければならないが，どちらかと言えば結果オーライである。 まあ，でも勝ったからよい。 それにしても，遅い。こう言う試合をどうしてもっと早くからできなかったのか。110試合も過ぎて最下位にどっしりと居座ってからやったって何の意味もないんだよね。今日の試合でもし佐々岡が胸張ってるんだったら後頭部張り倒してやりたい気分である。 細かいところを見たら，河田野球の破綻が明々白々である。結局得点に繋がったのは連打だったのであって，繋ぐ野球だかなんだか知らないがそんなものは無意味であることの証左である。ついでにいえば，床田の完封勝利というのは彼にとって得がたい財産になっただろうが，なんとなくピッチャーは須く完投しなければならぬという昭和的な感覚をそのまま押しつけたのではないかとも思えるんだ。 残りカープも29試合。全部勝てとは言わないが，せめて野球ファンをあっと言わせてセントラルの優勝争いを混乱させるような結果を出せと言いたい。そうじゃなきゃ，全国の心あるカープファンの怒りは頂点に達するよ。こんな無様な野球を半年間も続けてたら。 でもな，変わらないだろうな。それが出来るくらいなら今頃勝ち負けが逆だろうし。まあ，悔しかったら6連戦の残り5試合全部勝ってみな。 この時期勝てば勝つほどむなしさが募る。 BlogPeopleSIGMA People