ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

負けるよりはましだが，だからどうしたという感が強い。少々バタバタしても森下に白星がつけばよかったねで済むのだが，そうはならなかった。敢えて言うなら栗林にセーブがついて球団新人記録を達成したというくらいである。そうでなければ，今日はヒーローインタヴューの人選にも難渋したことだろう。要するに，栗林以外この試合で胸張ってヒーローでございという選手がいないのである。

そうだ。今日はタモツさんが１球勝利を達成した。先日塹江が１球勝利を達成したところだが，同一球団で同一月に２度の１球勝利というのは2006年6月に金刃憲人が2度達成して以来2度目のことのようだ。この金刃の記録（同一月に2度，同一年度に２度，同一投手が2度）というのはNPB唯一無二の記録であることからも，非常に珍しい記録と言ってよいのではないか。

全然関係ないことだが一球勝利にまつわる珍記録は上には上があって，2007年9月7日のクリストファー・二コースキーは来日初勝利にしてかつ日米で１球勝利を達成している。NPB初勝利が１球勝利というのは7例あるのだが，その中で2014年8月30日の横山貴明はプロ初登板初勝利かつ唯一の勝利でしかも打者をアウトにせずに達成したという極めつきの珍記録である。1997年7月11日に達成した落合英二は，このほか1球敗戦1球セーブ1球ホールドを達成しているところであって，これまた唯一無二の記録である。

今日は本当にこのくらいでお茶を濁したい気がする。とにかく7回裏の失点が余分なのである。推測するに今日の継投は7回塹江，８回森浦で行こうとしたのかもしれない。ただ，塹江にそれほどの信頼度があったのかどうか。もっとも，ケムナも島内も連投が続いていたからできれば休ませたかったのは分かる。やっぱり菊池のエラーが塹江に重くのしかかったのだろう。今日の菊池は同点ホームランと決勝タイムリーを打ったところであるが，ヒーローとして取り上げるのは何か気がひける。

敢えて取り上げるなら小園だ。今日も猛打賞，しかも9回表の内野安打などはツキも持っている証拠である。上本など1番に据えるなら小園1番でいいと思う。上本も彼なりに誠実な仕事をしたと思うが，1番の仕事ができているとは思えない。2番とか8番というなら理解できるが，そもそも打球が外野の頭を越さないようなバッターをスターターというのはなかなか辛いものがある。

これで一応最下位から脱出し，4位も見えてきた。でも，だからどうした感が強い。3タテはしたが，内容がないのである。次カードはアウェイでのタイガース戦。まあ，悔しかったら勝ってみろだ。

とにかく勝ったからってなんぼのもんじゃい。


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