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カテゴリ:つれづれ
昨年までタイガースにいた伊藤和雄というピッチャーを,覚えておられる方は虎党でもない限り少ないだろう。もちろん私もほとんど名前しか覚えていない。なぜ覚えているかって?私と同世代で大学受験をくぐり抜けてきた人なら,「いとうかずお」といえばある固有名詞が必ず浮かぶはずだ。そう,「受験英語の神様」と言われた故伊藤和夫翁である。その著書「英文解釈教室」や編著である「基本英文700選」や「英文法頻出問題演習」にお世話になった方は,きっと多いに違いない。なので,伊藤和雄がコールされるたびに,どうしても伊藤和夫翁が思い出されたのである。
もちろん私は受験から離れること三十有余年だから,今の駿台英語科で,いや受験英語界においてどういう教授法が主流になっているかは知るよしもない。ただ,その著書がいまだに売られ続けているところを見ると,それに対する評価抜きにしては語れないようだ。いかなる立場に立とうと,伊藤和夫翁の作り上げた受験英語突破術を分析し,咀嚼することなしに肯定も否定もできないことは確かなようだ。それほどまでに,よくできていると思う。間違いなく,受験英語の方法論を変えた人であるのだ。 ただし,伊藤和夫翁の方法論は,受験英語を突破するための徹底的な方法論ではあるものの,やはりひとつの方法論を示したものに過ぎない。だから,数学的真理と違って,批判を許さないものではない。2022年の今,新たな語学的知見に基づいてそれを批判的に継承する立場が出てくるのが当然というべきである(ちなみに,伊藤和夫翁は英文学者でも英語学者でもない。それはある意味すごいことではある)。また,受験英語に特化したものであるから,英語が話せるようになるものとも違う。もっとも私は大学受験でいわゆる「四技能」が重視されるべしとする見解には批判的だが(詳しくは鳥飼久美子「英語教育の危機」(ちくま新書)を参照)。 などとどうでもいいことをつらつらと書いたのは,明日から甲子園でタイガース戦だから思い出したこともあるのかもしれない(ちなみに冒頭に挙げた伊藤和雄元投手は現球団職員であるとか)。こんなところを書いたところで,私は伊藤和夫翁のようにひとつの方法論を作り上げられるだけの才能もなく,たびたび挙げるKarl Marx先生のように透徹した分析者,哲学者でもない(ついでに言うとMarx先生は決して経済学者ではない)。ただ考えたところの雑文を紡いでいるだけではある。だから批判的な見解があることは当たり前だ。もっとも,ベースとなる理論なんてないから,お説ごもっともですよねえと言うしかないのである。 どちらかといえば,それこそ1983年5月31日に姫路市の某書店ではじめて「月刊カープファン」なる雑誌を手に取って感動して以来,その思うところは変わらないし,それで何がおかしいと思うのみだ。特に最近流行ってる言辞は私の思うところと相容れないからチクチクと言いたくなるだけである。理屈に合わないことを言われればなおのこと言いたくなる。以前も書いた比喩だが,たとえ日本で1億人が1+1=3であるといおうと,誤りは誤りなのと同じだ。最近は自分の依拠する宗教的確信を声高に唱えれば「論破」したと思っている低脳君も多いようだが,なんともはや。 昨日5月8日は母の日だったが,奇しくも亡母の命日にも重なった。母は子どもの頃から弁が立つ人だったようだが,とにかく自分がこう思うなら貫き通せと言われて育った。私はとてもじゃないが弁がそうそう立たないのだが,せめて自分が真理と思うことは曲げないことが最大の母への感謝であると思うところである。 そもそも,むざむざ何も手を尽くさずに負けることなど,母のもっとも嫌うところだった。それこそ喧嘩して負けて帰ろうものなら勝つまで帰ってくるなと言われたくらいだしね。それは今も私がカープというチームを評価する重要な視点であることは,間違いない。 と,いうわけで,明日から甲子園で絶対に負けるな。 BlogPeopleSIGMA People お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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いつも楽しみに拝読しております。
元阪神の伊藤君は同郷で応援しておりました。 大学時代は当時、東京国際大を指揮した古葉さんに師事し鍛錬を重ねプロ注目にまで成長しました。 そのような経緯から応援しておりましたが、芽は出ず子供に教える球団職員へと・・・。 亡き古葉さんが最後に遺した遺伝子はここにまだ生きています。 思いがけない名前が出た為、僭越ながらコメントさせて頂きました。 (2022/05/09 10:33:55 PM)
~乳幼児や小学生と共に海外で生活されるご家族向けへ~ 母語の大切さをご存じですか?と問いかける、海外子女教育振興財団のパフレットによると「土台となる言語がしっかりしていて、初めて第二の言語が発達します。」と冒頭に明記されている。経験者として、まさに指摘通りだと痛感する。アホな文科省に断言してやる。正確な日本語も理解できない学童に何が英語だ。文科省がまずやることは、乱れまくっている「日本語」を徹底的に正し、国語力を強化することだ。
ま、日本代表のプリンセスバカップルの恥ずかしい絶望的な知的レベルを世界中に晒し、小学生以下レベルの英語力(英検3級に不合格の眞子)でニューヨークに住みつき夫婦ごっこ。しかもその原資は全額日本国民の税金で(年間10億超え)。コイツらを反面教師とし、文科省は英語教育を全面的に見直すべきやな。 母語や母国をぞんざいに扱い見下し、何が「海外に拠点を作る」だ! 簡単なところで言うと、日本の英語授業では"Thank you"の返答は"You're welcome"とワンパターンで教えるが、英語圏で"You're welcome."を使うことはほぼ無い。ネイティブにとって"You're welcome."は、人によっては大袈裟な印象をうけたり、形式ばっているだとか、むしろ若干嫌味!?と感じる人もいる。英国では"No worries" "Sure"米国では"No problem" "Anytime"の返しが多数派かな。また、断りの表現"No,thank you."のフレーズも態度がデカいと受け取られる。押し売りセールスやストーカー相手に強く断るような場面限定で使用する以外は、"I'm OK,thank you"が一般的。 こういう簡単なフレーズさえも、英語圏で使わない英語を授業で必死に強要するのは百害あって一利なし。時間の無駄遣い。こんな無意味な授業に大金を費やすぐらいなら、楽しい遊びを教えてやるほうがマシ。 海外の言語は、直に必要性を感じる人だけ学べばいい。英語を全部覚える必要はない。自分の専門分野限定で話せたり書いたり(論文)するだけで充分。海外の語学が自分の収入に直結すれば、イヤでも覚える。 海外在住経験からすれば、小4~中3ぐらいの3年間(私自身は小4~小6の2年半、高1~高3の2年半)、日本人学校じゃなく地元の学校に通学すれば、ほぼネイティブで話せるようになり兄弟喧嘩はその国の言語でするようになる。頭の良し悪しに関係なく(笑)。帰国子女の友人に聞くと、小3(8~9才)未満で何年海外に在住経験しても、現地の言語はほぼ覚えていないとか。9~15才ぐらいの間で3年以上滞在が最も効果的みたい。大学の4年間と就職後の計9年の海外在住は、語学習得にはあまり効果的だとは感じていない。 英国で生まれ育った健常者なら知的レベルに関係なく誰でも英語をしゃべる。英国で英語をしゃべることが偉いわけでもなく誇れるものでもない。その程度のことが、東大を出た文科省の役人が理解できず、義務教育で英語を強要する。英語を強要するヒマがあるなら、将来独りでメシを食っていく道筋を立ててやれ。 (2022/05/10 06:30:07 AM)
前の試合、グラスラの末包はスタベン⤵
ほとぼりがさめたと思ったか、しれっとヘボリード会澤をスタメン密約実施。 そして上本が続くでは下位打線弱すぎ。 床田はスタメン聞いて絶句。 ついにカープ打線が覚醒かと思いきや、日曜日の打線爆発を否定するような、ハジメ介入バレバレのドイヒー水鉄砲打線⤵ 縁起でも無い事を言いたくないが、猫軍に今期初白星献上か? (2022/05/10 06:11:51 PM)
会澤・上本よ、床田を潰す気か?
獅子奮迅の働きで床田が完封してくれたからよいものの、なんで8回表、小園の後の無死満塁1点も取れないの。 もし今日大逆転負け喰らってたら、間違いなく8回表に1点しか取れなかった張本人の会澤と上本が戦犯になってた。 バカオカも会澤のところで末包だろ。最低でも上本のところで末包だ。 どうせハジメに最後まで替えるなと言われてるんだろうが・・・ これが苦手のスワローズやドラゴンズなら見逃してくれないだろう。 会澤はスタメン不要。代打待機。 上本は場合によってはスタメンでもいいけど、展開次第で代打を送れ。 先発投手達を潰すなよ。 ハジメ!お前に言ってるんだよ! (2022/05/10 09:15:11 PM) |