[裁判員制度]の記事一覧 | ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

裁判員制度・・・大新聞の社説でもこの程度

毎日新聞５月２２日付け朝刊に，まあ唐突にというか何というか，「裁判員制度　市民も企業も準備怠りなく」なる社説が掲載された。これがまあ，いかにも毎日新聞らしい勘違い論説のオンパレードで，読むのもアホらしくなってしまった。※全文をお読みになりたい方はこちらから。小学生の作文並みですな，これは。さすがは勘違い民主主義の砦の毎日新聞社らしい迷論説としかいいようがないけれども，あまりにもこちらのネタとしてはおいしいので，小出しに突っ込みの矢を入れていきたいと思う。まずは，最後の段落の一文，これで格調高く締めくくったつもりなんだろうけれど・・・＞司法への参加は民主主義社会では市民の義務であり、権利でもある。もうこの一文で，これを書いた奴はバカだということが如実に表れてしまう。少なくとも，憲法や司法制度論の答案としては，これを書いただけで零点になるくらい致命的な誤りとしかいいようがない。というより，こんな珍妙な説は聞いたことがないただ，笑ってばかりはいれないのであって，実はこの初歩的な思い違いが裁判員制度という妖怪を後押ししているのだから始末が悪い。民主主義→国政すべてへの無条件の参加という，特殊アメリカ的な考え方を無理矢理あてはめようとしているからおかしなことになるのだと思うが・・・まあ，これを書いた人も読んだ人も，「民主主義」とか，「権利」とか「義務」とかいう言葉をもう少し真剣に考えた方がいいそれなしに，裁判員制度がどうのとか，日本の司法制度をどうするかとかいうことを議論したって，無益だし有害だとさえ思う。この続きは次回に。（いつになることやら・・・）裁判員制度はいらない人が人を裁くとき―裁判員のための修復的司法入門これでいいのか裁判員制度こんなにお手軽で，本当にいいのか・・・↑励みになりますので，押して帰っていただければ幸いです。

市民球場で宣伝告知by法曹三者

試合中継で，どれだけ取り上げられたか，また観客にどれだけ認知されたかはさておき，本日の市民球場でのCG戦の5回裏終了後の「フラッグ応援隊」に，法曹三者代表が参加し，裁判員制度の広報活動をされたようです。※公式プレスリリースはこちら。こんなことをやったから，今日の試合ミソがついたんじゃないの・・・いやいやこれはカテゴリが違うので，それは置いといて，ひとつ気になるのは・・・この期に及んでまだこの程度の広報をしなければいけないということ。実際に始まろうとしているのに，具体的な制度設計が全然見えてこない。アドバルーンだけいっぱい上がって，まだ開店準備中といったらいいか。確かに，これまでの刑事実務をも大きく変えてしまうような大変革だから，そうやすやすとは設計できないのかもしれないが，その検討過程くらいもっと公開しないと・・・あるいは，本当に暗中模索で困り果てているのか・・・仕方あるまい。一人の学者の思い入れと無能ボンクラ宰相のコラボで作り上げられたものだから。すべては，そこからだから・・・立法経緯・課題はこちら。解説裁判員法早くも予習用グッズ？裁判員のためのよく分かる法律用語解説はたして，どうなることやら・・・↑励みになりますので，押して帰っていただければ幸いです。

とりあえず，はじまろうとしてるので

一応このブログの名前とコンセプトからしても（ほとんど「かるぴお」だけ先行してますが），裁判員制度だけはやはり取り上げずにはいられない，と思い立ちました。正直なところ，これに対する自分なりの考えや思い・・・はっきり言えば疑問とクエスチョンがいっぱいあって，言いたいことが山ほどあるのですが，ぼちぼち頭の中を整理しながら自分なりに考えていきたいと思います。まずは，やっぱり大本営発表，もとい裁判員制度のオフィシャル広報から。いろいろあったようですが・・・それはさておき。最高裁判所　裁判員制度オフィシャルサイト加えて，このたびメルマガもはじめたそうです。配信登録はこちらから。以後は，自分なりの考えを綴っていきたいと思います。結論から言えば，その存在意義自体から非常に懐疑的なのですが・・・（以下続く）◎　立法趣旨の詳細な解説にはこれも。解説裁判員法