ガーデンデザイナーのブログ

2007/01/11(木)22:34

庭師と詐欺師

ガーデンデザイン(41)

庭師の師ととは何か  庭師のほかに道化師・山師・美容師・魔術師・錬金術師・裁縫師・教師・祈祷師・陰陽師・看護師・ペテン師・詐欺師・師のついた職業はたくさん?ある。中には職業としていいのか、って職業もあるけど国が認める資格もあれば名乗ることで認知される業種もある。共通しているのは、その道に精通し、卓越していることかと思う。 精通し、卓越。それが確かなことかどうかは、或る基準にのっとって計るものだと思う。たとえば善悪のはっきりしている詐欺師やペテン師だったら単純にいえば捕まった時点で基準からはずれる。建築や造園には国家試験があるから或る程度の基準にはなる。かといって資格を持っているから「庭が造れる」とは限らない。 運転免許と同じで運転のうまい人もいれば下手な人もいる。また、評論が旨くても実際には形に出来ない者もいる。実習の項で触れた様に、造る前に「これを造る」と自分で描いたものと違うものになってしまうのも困りものだ。また、「もやもや」した状態のままでのぞむデザイナーと造り手も多くみかける。 植木屋さんでも15メートルぐらいの樹を猿のように登り、「数年後にはこのように」と描いた形に仕上げていければよいが、ただ形にして、伐ればよいという植木屋さんもいる。それもこれもお手本となる基準が無いのと情報が少なすぎるのが原因かと思う。 手間をかけイモ、四つ・八つのように「忌み目地」を意識した乱貼り たとえば石貼りの目地、どんな職人が貼るのか分らないが、貼ってあればよい貼り方もあれば、手間をかけイモ、四つ・八つのように「忌み目地」を意識して貼る職人もいる。それらは、予算の問題とは言い切れない。もし、お客に見破られず「忌み目地」を知りながら貼り込むとしたらそれは庭師に非ず詐欺師である。ましてや「貼れていればよい」単価と同じ単価で相見積される庭師も多いことだろう。それともお客様が望んでいる事なのだろうか。オーナーへの情報があまりにも少ない。 「忌み目地」だらけの目地 これでいいのか?

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