カテゴリ:雑観
先週、或読み物に京大霊長類研究所教授 正高信男さんという方のコラムがありました。
「ケータイをもったサル」、今どきの若者たちと題され、福岡で行われた記念講演を要約し たものです。 それによると、「テレビっ子世代」と「テレビゲーム世代」1954年、戦後10年経った昭和30年代とそれ以前とは、大きく行動、思考、好みが変わる世代だそうです。物心ついたときにはテレビがあり、なにを措いてもテレビをつける。ニュースソースはテレビです。 その前の世代は、「ラジオ世代」になるでしょうか。学園紛争があり熱く討論好き、政治問題や環境問題にはとりわけ自己を主張する世代だといいます。しかし、1954年以降の世代「テレビっ子世代」からは大きく変わっていきます。それは、テレビを見る姿勢と基本的に共通してるそうです。「何か」流れてくるものを一方的に受け止めるだけという感じがあるそうです。嫌だったら情報の流れを遮断する。それが政治への無関心をつくり出したといっています。 その次の世代が「テレビゲーム世代」1973年(昭和48年)ごろの世代といわれている。その代表例がホリエモンだと正高氏は言っています。彼の目的は自分の能力で企業を買収し、自分のものにしていくことが面白く、ゲームと基本的に同じことだと分析しています。 そして、「ケータイ世代」。1980年代不確実性の時代私の子供の世代です。どういう世代かというとケータイ電話の普及とともに育った世代です。 ヒューマンインターフェース(人と人との交わりを支援する技術)というのが発達し、人間が機械に合わせるのではなく、機械を人間に合わせる便利な機械、あまりにも人間に即したものばかりになって、人間が環境に対して努力して何かをしようという技術や意欲を喪失させてしまう危険性があると指摘しています。つまり、考えなくてもよいという世代になっていくそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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