最後の書き込みが14日、あっという間に2月が終わります。この一ヶ月は、まるで水の中に潜っていたといっていいほど作図浸りでした。一週目の物件は割り込み物件、ハウスメーカーのプランが不満だったお客様。予算額、内容共々気に入っていたにも関らずハウスメーカーの囲い込みによって反故。ハウスメーカーの関連会社に居たこともあるので囲い込みは当然。まして、まったくデザイン性の無い(手間の掛からない)単純外構なので必死に説得したに違いない。逆に反故した客の方が心配でした。これらハウスメーカーの行為は、「抱き合わせ商品」と同じく独禁法に抵触します。
二週目は、未だにレイアウトが決まらないお客様。3プラン7通の平面図、費やす経費は既に消えてしまった物件ですが気長にお付き合いしましょう。
同時進行では斜面の物件、等高線を割り出し、既存樹の割り出し、植樹の選抜、園路と植栽配置、パース、積算を一週間でこなします。1ヶ月分の仕事を一気にしてしまったような気もします。
先日の打ち合わせでは、初回打ち合わせの状況とだいぶ変化していたことに戸惑いがありました。先日の打ち合わせに、数奇屋建築では名の馳せた先生のご登場です。提出前の現地調査では実際に斜面を降りてみましたが所々に40度近い斜面は存在しますが等高線レベルを読んでも平均斜度は30度ですよ先生!
7本の園路では約17度(30パーセント勾配)に収まります。ただし、既にコンクリートリテイルが斜面に埋設済みで撤去と石敷き・リテイル・植栽には分譲地内の公園ぐらいの額に相当します。はんぱな数字ではありませんでしたので方向性が変わることも考えられます。必要性に迫られない庭づくりにはありがちなことなので気持ちはいつもニュートラル。なにせ庭つくりはその人の「思い込みの塊」ですから少しも動じませんが、経費だけは垂れ流し状態には変わりありません。その分、常に真剣に取り組んではいるものの建築と違って社会的な地位はマダマダようです。
そして本日は、逗子のL型側溝の申請・完了書の受け取り、申請日から20日も過ぎてすっかり忘れていました。午後からはデザイン設計だけのお仕事で八王子へ進捗確認です。これで日の明るい一日が終わります。
「行き詰ったら何時でもこだわりを捨てる覚悟があります。」
明日からは、いつもの様に書き込みが出来そうです。